韓流スターのイ・ビョンホン（42）が28日、主演映画『王になった男』（監督：チュ・チャンミン／配給：CJ Entertainment Japan）の宣伝のために、東京・羽田空港に到着。35媒体50人の報道陣が駆けつけ、350人のペンたちは、わずか数分間ながらも1年ぶりの来日で間近に見るキラースマイルに酔いしれた。
昨年9月に韓国で公開され1230万人を動員し、 韓国映画歴代3位を記録した大ヒット映画『王になった男』を引提げて、１年ぶりにイ・ビョンホが来日。『G.I.ジョー バック2リベンジ』や『RED2』の 公開も控え、ハリウッドスターとして活躍目覚ましいビョンホンが、初の時代劇で、王と影武者の一人二役に挑む。実在した李氏朝鮮の第15代国王・光海の史実とフィクションを交え、歴史から消された15日間の秘密を描いた、絢爛豪華な宮廷歴史大作だ。
到着数時間前から、東京・羽田空港の国際線到着ロビーには多くのペンが詰めかけ、時間を経るごとに膨れ上がった。ビョンホンが乗った飛行機の到着予定時刻である11時05分には、その数は350人に膨れ上がった。
お手製のうちわやボードを手に、いまかいまかと到着を待つペンたち。「危ないですから、前の人を絶対に押さないで下さい」と、何度も絶叫する空港警備員たち。11時20分過ぎ、税関を通過したビョンホンが、到着ロビーの通路に登場すると、「キャーッ」という凄まじい絶叫がロビー内にこだました。
ビョンホンは、黒いサングラスに黒のスーツで、ノータイに首元にマフラーを巻きつけたダンディーな格好で、絶叫して手を差し伸べるファンの下へ、ミスセから歩み寄ると、できるだけ多くのペンとていねいに目を見て握手をしたり、プレゼントを受け取っていた。途中から、サングラスを外してキラースマイルを見せると、さらにトーンの高い音量になった絶叫がロビーを揺るがした。
警備員の「押さないで下さい、危ない、危ない」という声もかき消されるほどで、感激の悲鳴と、後ろから押されて最前列の人たちが発する危険な悲鳴とが交錯し、一時、パニック状態に。
ビョンホンは優し笑顔を絶やさず、何度も大勢のペンたちに向かって手を振り、報道陣たちの前まで来ると、「こうやって、日本に久しぶりに来れて、とても嬉しいです。みなさんにこんなに熱く迎えていただき感謝しています」と、さわやかにコメント。
ペンたちの大歓声で、わずか1メートル足らずの距離にいるビョンホンの声がかき消されて、コメントが聞き取れないほどの歓声の中、ビョンホンは関係者通用口に入り、姿が見えなくなる最後の最後まで、何度も後ろを振り返りながら、ペンたちとの別れを惜しむように、笑顔で大きく手を振って応えていた。
ビョンホンは、明日、都内で来日会見を行った後、六本木や有楽町の丸の内ルーブルなど3ヶ所で舞台あいさつを行い、明後日の30日は、都内ホテルで取材を受けるなど、プロモーション活動を行う予定になっているという。
同作品は、1616年、朝鮮王朝15代国王・光海は、暗殺を恐れ、次第に暴君と化していく。ある日、病床についたことをきっかけに、王と瓜二つの顔立ちで、腐敗した権力の風刺劇を演じていた道化師ハソンが、王の影武者に仕立てあげられる。偽物の王が、本物の王に成り済まして政治の矢面に立つ15日間。その中でハソンは、最初は戸惑いながらも、次第に操り人形ではない民のことを考える真の王として周りを魅力していくのだが・・・。
同映画は、2月16日より新宿バルト9、丸の内ルーブルほか全国で公開される
