NO IMAGE

武田真治 大島渚監督に「一流の役者として扱っていただいた初めての監督」

武田真治 大島渚監督に「一流の役者として扱っていただいた初めての監督」
遺影を前に手を合わせる武田真治

 15日に亡くなった大島渚監督(享年80)の通夜が21日、東京・築地本願寺で営まれ、参列した俳優・武田真治(40)がお悔やみを述べた。

 武田は大島監督の遺作となった『御法度』に沖田総司役で出演。『ブルーリボン賞』助演男優賞を受賞した。それだけに、「やっぱり『御法度』という映画をやらせていただいたことが、監督とのすべてですね」と切り出した武田。

 「その時代、俳優さんによっていろんな解釈があったと思います。どういう風に演出されるんだろうと思っていたんですが、撮影中にかわしたのは、一言だけだったんです。『ラストシーンはワンカットで行くからね』って言われて、はいって答えただけなんです。演出されたという記憶もなくて、インタビューを読むと、キャスティングした時点で作品の方向性は決まるから、役者に余計なことを言うような監督はその時点で見る目はないんだ。あっ、そういうポリシーの人なんだって」と、役のことを語る。

武田真治 大島渚監督に「一流の役者として扱っていただいた初めての監督」
思いを語る武田真治

 さらに武田は、「選んでいただいたからには、伝説的なキャストの中でも一流の役者として扱っていただいた初めての監督だったと思います」という。

 大島監督で一番思い出すことは姿勢だったといい、「本当に勇ましい」といい、「迷っている姿や、何かスタッフの方に指示を出しているときに相談しているような姿を見たことがないですし、何よりも初日の舞台あいさつのときも、誰がどう思っているのかというのを知りたくて先陣を切っていました」とエピソードを。

 「革命的な精神みたいなものを目の当たりにしました。ただ、どれだけ学べたかどうかは、監督には見せて行きたい」と、語った。

武田真治 大島渚監督に「一流の役者として扱っていただいた初めての監督」

広告