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吉祥寺の前進座劇場が約30年で閉館…ファイナルは「三人吉三巴白浪」公演

 東京・吉祥寺の前進座劇場が9日、同劇場最終公演となる歌舞伎の『三人吉三巴白浪』が千秋楽を迎え、閉館となった。

 同劇場は作家・松本清張らが呼び掛け、全国から集まった約1億9000万円の募金で1982年、建設。約30年間で延べ約200万人以上が来場したという。

 10日付のスポーツニッポンが報じており、劇団代表を務める俳優・中村梅之助(82)は新歌舞伎の『元禄忠臣蔵 最後の大評定』で大石内蔵助が城を明け渡すときのセリフで、名残を惜しんでいたという。

 今後、劇団の前進座はほかの劇場を借りて活動を続ける。一方、同所は東日本大震災後、隣接する病院の拡張計画が浮上していたため、敷地の売却するという。

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