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美輪明宏、きゃりーぱみゅぱみゅに「良い子だなと思いました(微笑)」

美輪明宏、きゃりーぱみゅぱみゅに「良い子だなと思いました(微笑)」
「ひとりでも多くの人を勇気づけて生きる糧になれば」

 『第63回 NHK紅白歌合戦』のリハーサルが29日、東京・渋谷NHKホールで開かれ白組のシンガー・ソングライター、俳優、演出家、タレントと、いくつものミステリアスな顔を持つ美輪明宏(77)が登場した。

 近年は、黄色い髪にスピリチュアル系の伝導師みたいなイメージが定着しているが、元々はシャンソン歌手。16歳で本名・丸山明宏で歌手デビュー。“神武以来の美少年”と称され、57年に『メケメケ』が大ヒット。その後、シンガー・ソングライターの元祖として、今回歌唱する『ヨイトマケの唄』などを生む。77歳での『紅白』初出場は史上最年長で、デビュー61年での初出場も史上最長記録である。

 『第63回紅白歌合戦』出場歌手発表会見では、約50年前に出場オファーがあったが辞退したことを明らかにしつつ、注目される衣装については、「桃色組の衣装はヌード」と、笑わせた。なお、『ヨイトマケの唄』は約6分間のフルバージョンで歌うが、これは2年前には植村花菜が9分52秒ある『トイレの神様』を7分50秒に縮めて披露したのに次いで、史上2番目の長さと長尺での放送となる。

 青いドレスで現れた美輪はお馴染みの深く響く声で「私は“紅白だから”と区分けして考えたことないんですよね」と静かに語った。61年目の出演だが、「春はお芝居、秋はコンサートで全国を回っていることをずっと続けていて、同じ感覚。ひとりでも多くの人を勇気づけて生きる糧になれば。人生の捨石のひとつにでもなれたなら」と述べた。

 『ヨイトマケの唄』について「この歌は戦前、戦中、戦後と苦しくてもつらくてもいたわり合い、励ましあい力強く生き抜いた親子の絆を歌ったもの。思いやり、日本が焼け跡からここまで豊かになれたエネルギー」と解説した。美輪は「暮れと正月ぐらいしか家族がそろう機会がないので、なんとか『ヨイトマケの唄』を歌ってくれないか、というお手紙を貰っていて申し訳ない思いでした。なんとか今回そういう機会をいただけて良かった」と胸をなでおろした。衣装については「ふさわしい格好を。色がついていると邪魔な歌なので、黒子に徹するような衣装でないと」と話しながら「プロローグの方は華やかに」とほほ笑んだ。

 以前の会見では“桃色組”と話した美輪だが「もう年ですからね。昔、ビジュアル系の元祖のような格好をしていましたが、(今)レディ・ガガのような格好はできませんから。そういうのは(きゃりー)ぱみゅぱみゅさんお任せします」未だきゃりーとは会っていないということだったが「テレビで『美輪さんに会いたいです』と言っているのを見て、良い子だなと思いました」と微笑した。

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