ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンが18日、都内で『究極のキャラ弁』贈呈式を開き、スクウェア・エニックスのプロデューサー・北瀬佳範氏、コナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫氏、コナミデジタルエンタテインメントの新川洋司氏、同社プレジデント・河野弘氏が出席した。
同社が誇るゲーム機『プレイステーション』プラットフォームへ多大な貢献をした人気ゲーム『FINAL FANTASY』『METAL GEAR』シリーズが25周年を迎えたことを記念し、約1ヶ月の製作期間、開発費をかけた『究極のキャラ弁』プロジェクトを実行。1個500円する卵や島根・松江の蔵元に醤油を求めたりと食材にこだわったかと思えば、京都での高級漆塗りの器を求めたりと、オトナの本気度を伺わせる壮大なもの。このキャラ弁を食べるのは、開発スタッフになるという。
開会前には『FINAL FANTASY』の『クリスタルのテーマ』などが場内に流れ否が応でも期待感を高くさせる演出の中、河野氏が「楽しい思い出に残るようなことを」と、サービス精神満点な企画趣旨を。小島氏は、「おかんがいいものを作ってくれなかったので期待しています」といえば、新川氏も、「きょうはお昼ごはんを少し少なめに来たので楽しみにさせて頂きます」と期待を寄せる。
3人に重箱が渡され、箸置きがデュアルショックコントローラになるなど目を輝かせて喜ぶ。重箱は2段で構成され、『FINAL FANTASY』には『FFⅦ』からセフィロス、ザックス、クラウドの3人が並んだキャラ弁、2段目はチョコボとモーグリといった可愛い感じに。一方の『METAL GEAR』は、オールドスネーク、ネイキッドスネーク、雷電をマッシュポテトで顔の原型を作り白髪ネギが髪になるという立体的で濃い感じ、2段目はダンボールに見立てたお稲荷さんが入ったものとなり、3人は相好を崩しながら、見入っていた。
あまりのクオリティの高さに北瀬氏は、「正直お弁当を始めてみて、もうちょっとショボイものと思っていたんですけど、全然そんな感じがなかった。曲線の感じが出ていてビックリです」と、出来の良さに感心し、小島氏も「こんなキャラ弁見たことない。蝋人形館みたい。ちょっともったいなくて食べれないですよ」と、驚愕していた。
囲み会見では、もし次にこのキャラ弁企画があり見てみたい『METAL GEAR』のキャラを北瀬氏に尋ねると、「ダンボールやられちゃったんでスイカが見たいです。でもそれだと実物になるのかな」と笑う。逆に『FINAL FANTASY』のもので小島氏に質問すると「FFといえばファミコンで野村哲也さんのイメージがあるので、そんなんがいいかな」と、希望を上げると、新川氏も「ポーションとかマテリアみたいなゼリーを使ったキラキラしたFFの世界観が楽しめるのがいいかな」と、提案していた。
ほかにも、ファンからの応援メッセージが寄せられ、北瀬氏が、「人の人生を背負ってるみたいなところがあるので、ユーザーさんの生き方に影響があるんだ」と、感想を口にしたり、小島が「これまでなかったゲームでしたので、制作したときに賛否があったんですけど、年を追うごとに評価が付いてきて続けるべきなんだというのをかみしめております」と、しみじみしていた。