NO IMAGE

内柴正人被告 弁護側の被告人質問で「不安で、死のうと考えた」

 コーチを務めていた九州看護福祉大の女子柔道部員(当時18歳)に乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪で起訴されたアテネ、北京五輪の柔道66キロ級金メダリスト・内柴正人被告(34)の第5回公判が28日、東京地裁(鬼沢友直裁判長)であり、弁護側の被告人質問が行われた。

 内柴被告が法廷で発言するのは、9月12日の初公判以来、2ヶ月半ぶりとなった。

 29日付のスポーツ報知、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、日刊スポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、内柴被告は「部員が寝ていたときに性行為をしたというのは事実ではない」と述べ、あらためて同意の上での行為だったと無罪を主張。

 部員も性交渉を了承していたと強調し、「事件前に部員らと入ったカラオケ店で、部員の方から抱きつかれ、キスや口淫をされて、気分が高まった」と供述。

 さらに、性行為をしたときの際の部員の発言や行動について内柴被告は、「部員から『奥さんがいるのにいいんですか?』『他の学生ともしたんでしょ?』と言われて、じらされました。行為をしていたら、(別の女性部員の)ドアノックがあって、僕は驚いてベッドと壁の間に隠れて、部員に『いいよー』と言いました」と、話した。なお、別の女子部員とも性行為をしたという証言があったが、この日、内柴被告は「別の部員とも性行為をしました」と語った。

 一方で「この先どうなるのかと不安で、死のうと考えた」と涙を流す場面もあったという。自殺を考えて家族を実家に預けたが「妻から“死ぬなよ”と言われて気持ちが収まった」と話した。

 29日には検察側の被告人質問が開かれる予定となっている。

広告