女優・森光子さんが今月10日、肺炎による心不全のため東京都内の病院で亡くなった。92歳だった。
森さんは京都市出身。戦前より女優活動や歌手活動をしており、1961年に恩師である劇作家の菊田一夫に見出され、舞台『放浪記』で主人公の林芙美子の役を初演から務めた。なかでも“でんぐり返し”は名物として知られ、2009年には上演2000回を成し遂げるという偉業を達成していた。
14日付のNHKニュース(Web版)が報じており、テレビドラマで演じる庶民的で明るい母親役などが親しまれるなどしており、2005年に文化勲章を受章、『放浪記』の舞台が2000回に達した年には、国民栄誉賞が贈られていた。
森さんは、今年9月からは再び入院して療養を続けていたが、今月10日の午後6時37分、静かに眠るように息を引き取ったという。葬儀は家族の希望で、14日に密葬を執り行ったという。