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クレージーキャッツ・桜井センリさん 自宅で孤独死

 人気グループ『クレージーキャッツ』のメンバーで、俳優の桜井センリさん(本名・桜井千里)さんが、東京都新宿区の自宅で亡くなっていたことが12日、わかった。86歳だった。

 警視庁牛込署によると、近隣の住民が10日から11日にかけ、桜井さん宅のポストに新聞がたまり、窓が開いたままになっていることを不審に思い、11日午後8時18分に110番通報。同署員とこの住民が同8時23分に家に入ると、倒れている桜井さんを発見した。その後、検視担当署員らが死亡を確認。死因は不明だが、事件性はなく、病気などの孤独死とみられる。

 13日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、桜井さんは早稲田大学在学中からジャズピアニストとして活躍し、1960年から『クレージーキャッツ』に加入。『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ系)などに出演し、女形ギャグが人気となり、殺虫剤CMの「ルーチョンキ」は流行語になった。俳優としても、『クレージーキャッツ』メンバーの植木等さんの主演映画に多数出演し、『男はつらいよ』シリーズには準レギュラーとして出演していた。

 訃報を受け、お笑いタレントの関根勤(59)は、「『クレージーキャッツ』さんを見て、僕の青春が救われた。いまも年1回やっているお笑いライブの原点」とコメント。小松政夫(70)は「驚いて、言葉になりません。最後にお会いしたのは谷啓さんのお別れの会で、その頃は顔色も良くて元気そうだったのに」、山田洋次監督(81)は「謙虚で慎ましくて遠慮のかたまりのような上品なセンリさん、僕の大好きなセンリさんの死を心から悲しんでいます」と、それぞれ故人を偲んだ。

 葬儀は、遺族の意向で密葬で営まれる。

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