日本最大級のファッションと音楽のイベント「Girls Award 2012 SPRING/SUMMER」が26日、東京国立代々木競技場第一体育館で開催され、お笑いコンビ『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳(38)がヴィジュアル系バンド『jealkb』のボーカル“haderu(ハデル)”となって、笑撃のパフォーマンスで会場を、アウェーからホームへと変えた。
バンド紹介のビデオがインディーズのヴィジュアル系バンドっぽく映ったあと、60年代のグループサウンズを思わせる衣装で登場した『jealkb』。
“haderu(ハデル)”ことロンブー淳が、アンプに足を乗せながら、「日本一腰の低いビジュアルバンドです。ビデオは恐かったですけど、恐くないですから~」と言うと、ようやく、「haderu=ロンブー淳」と理解した観客は一斉に喜びの歓声とともに笑いが起きる。
3万1000人の観客のほとんどが『jealkb』初めてという完全アウェーの中、「5人のバンドですが、1人、楽器持っていない人がいます。ノリは、こいつの動き見てくれたらいいです」というと、「よくある腕を縦に振るやつ。この振りは俺たち“グレイ”って呼んでます。GLAYのお客さんがよくやるから。そして、もうひと、腕を横に振るのは俺たち“エグザイル”と呼んでます。EXILEのお客さんがよくやるから」と、笑いを交えて、グイグイと引き込んでいく。
1曲目の『誓い』を歌うと、「ちょっとは、距離が身近になった? 次の曲は、ちょっと早いけど夏の歌を作ってきました」と、『super special summer』を披露。そして、「次が最後の曲です」というと、「え~」と名残惜しそうな観客たち。「引きこもりのための歌です。俺が『がっこいこ』といったら、みなさんは『いけいけ』と言ってください」と、一体感での盛り上がりを促す。
声が小さいと、「いまの十倍出さないと、僕ら引っ込みません。冗談じゃないですよ。モデルさんたち出てきませんよー」というと、さっきの「え~」がうそだったように、やや引き気味となり、声が大きくなっていく。さらに、「いまの倍は…」と、盛り上げ上手で、『がっこいこ』『いけいけ』の大合唱がこだまするまでに大盛り上がり。
また、淳は、『yamano』のステージにもMCとして登場。「さっきのパフォーマンスはすごかったですね~」と、フジテレビアナウンサーの松村未央、山崎夕貴から振られると、「さっきのは10歳年下の弟の…っていう設定なんですけど、面倒くさいから同一人物です」と、自らネタバレすると、『がっこいこ』と振り、観客が『いけいけ』と大合唱に満足げだった。さらに、ランウェイを全力疾走に見せるパフォーマンスをするなど、最後まで“笑マンシップ”で盛り上げた。
23日に結婚1周年で、結婚式と披露宴を行った元『モーニング娘。』でタレントの矢口真里(29)が、自身がプロデュースしたスキンケアシリーズ『ストリップWディープ&プレイシリーズ』の協賛ステージにゲストとして登場すると、「おめでと~」の声が会場のあちこちから温かい拍手と共に送られた。
幸せオーラ全開の笑顔で応え、商品をPRすると、そのまま、モーニング娘。がライブゲストとして登場。
「モー娘。」は18日の東京・日本武道館でのコンサートで7代目リーダーの新垣里沙(23)と光井愛佳(19)が卒業。8代目リーダーにナルシストキャラで人気の“さゆみん”こと道重さゆみ(22)が就任。昨年1月と9月に新規メンバーが大量に加入し、現在10人、平均年齢が15.60歳となって新体制で出発したばかり。
新リーダーの道重は「モーニング娘。にとって記念すべき50枚目のシングル『One・two・Three』を初披露します」と発表。会場は圧倒的に女性客で締められていたが、「さゆ~」「れいな~」と黄色い声がかかり、嬉しそうに手を振ってこたえていた。
矢口から「頑張って」とエールを受けたメンバーたちは、緊張した表情を見せながらも、力強いパフォーマンスで会場を魅了した。
メンバーの田中れいな(22)が「緊張しました。あっという間で楽しかった」と笑顔で振り返ると、矢口さんも安堵(あんど)の表情で、「モーニング娘。は日々進化しています。フレッシュになって、ここから頑張っていきますので、よろしくお願いします」と、後輩に代わって、客席に呼びかけていた。
また、会場には「モーニング娘。11期オーデション」のためにプロデューサーのつんく♂(43)も来場していること明かし、矢口が「もしかしたらスカウトされるかも」と会場を賑わせるシーンもあった。