
マクロス30周年記念作品『マクロスFB7 オレノウタヲキケ!』(監督:アミノテツロ/配給:ムービック)大ヒット舞台あいさつが3日、東京・新宿ピカデリーで開かれ『マクロスF』のシェリル・ノーム役・遠藤綾、ランカ・リー役・中島愛、『マクロス7』の熱気バサラの歌を担当した“歌バサラ”福山芳樹、アミノテツロ監督が登壇した。
1994年から95年にかけて1年間放送されたTVアニメ『マクロス7』を新たに再構成し、『マクロスF』の完全新作映像を加え“時空”を超えた融合させた作品。なぜ、熱気バサラが戦場でバルキリーを駆り歌い続けたのかを追う軌跡や、ところどころで流れる『FIRE BOMBER』の楽曲が17年前を思い起こさせ、当時を知る者なら胸が熱くなる仕上がりだ。もちろん『マクロスF』の新作カットも入るなど、『マクロス』30周年だからこその豪華ラインアップで臨んでいる。
壇上には、ランカ、シェリル、バサラのパネルや“熱気バサラギター”が設置され雰囲気を演出。まずは、アミノ監督が、「始まってからあちこちで言ってるんですが、びっくりしたというか、かなり無謀な企画だなと感じました。18年前と現在の作品を一緒にやるんだというのでとにかく驚きでしたね」と、企画がきた当時の感想を口にする。

テーマを“発掘”としたというアミノ監督は、『FB7』は一体何の略なのかと問われ、「どんなタイトルにと悩んで、FBとフロンティアをかけて、フロンティア・ボンバー・セブンで。一節には福山バンドともありますが」と、福山に水を向けると、当の福山はニコニコと、「そうです」とうなずくことも。さらに、アミノ監督が「観た人が何と呼んでもいいですよ」というと、MCが「フロンティア・ビフォー・セブンかな」と納得のコメントも。
遠藤は、「『FIRE BOMBER』の曲とかはフロンティア本編にも伝説で出てきていたのですが、関係性がなかったのでつながって嬉しかったです」と、胸を弾ませながらアフレコに臨んだそうで、「座り位置とかオズマ(小西克幸さん)がここに座ってたよな、という感じで、フロンティアのアフレコの当時が懐かしかったし思い出しました。自分も成長していたりもするので、同じ役を演じられて嬉しいなと思いましたね」と、感激したよう。

さらに、遠藤は「子供のころ『マクロス7』を観てた時に、そんなにバサラには惹かれなかったんです。けれど大人になって観ると、まっすぐで無茶をしている加減がいい。こんな感想を自分が持つんだなって」と、時を経たからこその思いを明かした。
中島も「時空を超えてどう混じりあうんだろうというワクワク感、ドキドキ感がありました」と楽しんでいた様子。「マクロスの空間をみんなでシェアするのは久し振りでしたので5年前にタイムスリップしたような気分でした」と、振り返り、「福山さんや(ミレーヌの歌を担当した)チエ・カジウラさんと声を重ねられるというのは感激でしたね。バサラとミレーヌにつながるようにと思いを込めました」と、思いを語った。

一方、舞台あいさつの場に出るのは初めてという福山は作品を観て、「当時と感覚があまり変わらなくて、18年前のバサラ頑張ってるなって。頑張れ!みたいな感じで、声が枯れるまで歌ってましたね」と、懐かしむ。歌パートを担当していた当時のことについて、「監督と1度しか合ってない状態で歌い始めちゃって、こういうキャラクターにしようというのを決めて、歌ったことがないんです。自分の曲を歌ってる時と変わらなかったですね」と、エピソードを明かしていた。
もう一回観るならと問われると、遠藤が、「一番最後のライブシーンですね。メンバーたちが『FIRE BOMBER』の歌を歌うという、その助走が最初からつながっているので、最後にああいうライブがあると思って観ると疾走感があるのでは」といい、中島は、「ちょっとした表情の変化とかに気持ちの高ぶっていくのが見て取れると思います」と、アピールを。福山は歌手からの見地で、ギギルに殴られながらも歌うことをやめないバサラを挙げ、「どこで神奈延年さん(熱気バサラ役)と入れ替わったのか、いま観てもわからないのでそういう所も楽しんで頂ければ」と、話した。
最後にアミノ監督は、「僕はこの作品をロックショーだと思っているんです。ここなんです、この曲この場面に入ってるよな、というところまで何度も見続けてください。強引ですが」と、笑いつつPRしていた。
『突撃ラブハート』のインストが流れる中、福山が“熱気バサラギター”を持ち演奏するポーズを取りロックな感じでフォトセッションが進められ、登壇者とファン全員で「俺の!私の!歌を聞けー!!」と、絶叫するなど盛況となっていた。


















