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キーボード奏者の佐藤博さん急逝…ドリカム中村正人深い悲しみ

 キーボード奏者の佐藤博さんが26日午後、胸部の解離性大動脈瘤破裂のため神奈川・横浜市内の自宅兼スタジオで死去しているのが見つかった。65歳だった。

 佐藤さんは京都市出身。1970年代に細野晴臣(65)らのバンド『ティン・パン・アレイ』で活動。07年には『DREAMS COME TRUE』のツアーで音楽監督を務め、08年には歌手・青山テルマ(24)のヒット曲「そばにいるね」のサウンドプロデュースも手掛けた。

 28日付のデイリースポーツ、スポーツニッポン、日刊スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ各紙が報じており、県警都筑署によると、佐藤さんは1人暮らし。スタジオで座り込むように倒れていた。訪ねてきた友人が発見したという。

 この突然の悲報に、『DREAMS COME TRUE』の中村正人(54)は27日付の自身のオフィシャルブログで、「佐藤さんは、演奏者に留まらず、シンガーとしても、作家としても、アレンジャーとしても、プログラマー、エンジニアとしても、日本の音楽界を常にリードし、牽引してきたひとでした。それらの全ては独学であり、そんな理由から、僕にとっては、その存在は特別であり、学生の頃からのあこがれのひとであり、勝手に師匠だと思ってきたひとでした」と、振り返る。

 中村のショックは大きいようで、「これを書いていながら、ほんとは、全然信じられません」といい、「『マサくん、こんどNEW YORK行ったとき、マスタリングの機材、写真撮ってきてよ』なんて、電話がかかってくるような気がします。いつもやさしくて、にこにこ話しかけてくれて、音楽が大好きで、音楽に誠実で、自分の音楽にこだわり抜いて。博さん、ウソだよね。死んじゃったなんて、ウソだよね」と、深い悲しみのなかにある様子を伺わせている。

 佐藤さんの葬儀・告別式は家族葬で行う。後日、追悼コンサートを開催する予定。

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