/蒼井優がサド侯爵夫人に挑む!「なぜ、サドを愛しきれたのか理解に苦しむ」

蒼井優がサド侯爵夫人に挑む!「なぜ、サドを愛しきれたのか理解に苦しむ」

20120116蒼井優「サド侯爵夫人」
蒼井優

 女優・蒼井優(26)が16日、東京・世田谷パブリックシアターで行われた主演舞台『サド侯爵夫人』(演出:野村萬斎)の制作発表会見に出席し、「理解に苦しむのは、2人の関係性。なぜそこまで、サドに固執するのか。サドを愛しきれたのか。言葉ではわかっても、体感がでないので、3月の本番までにつかめたらいいなぁと思ってます」と、苦心している。

 詩情あふれる美文が精密を極めた作家・三島由紀夫戯曲の最高峰で、18世紀末のフランス・パリが舞台。数々の乱行からの逮捕・脱獄騒動を起こし、残酷かつ淫蕩なスキャンダルがつきまとう“悪徳の怪物”サド侯爵に貞節を貫くサド侯爵夫人を始め、彼をめぐる6人の女性が、烈しく交錯し、衝突する。

 サド侯爵夫人・ルネ役の蒼井は、「映像からスタートしたので、セリフ劇は苦手。でも苦手だからこそ、頑張ってやりとげたい。タイトルは『サド侯爵夫人』だけど、サド侯爵が主人公だと思います。皆さんと一緒に、一人の人物を共有できるようにしたい」と、決意を語った。

20120116蒼井優「サド侯爵夫人」
セリフ劇は苦手という主演の蒼井優

 同劇場の芸術監督として演出を手がける狂言師・野村萬斎(45)は、「言葉による緊縛」をキーワードとして何度も出し、「デコレーションと実質的な部分を織りなしながら語りつくす。麻実(れい)さんや白石さんはぶつかっていっても、簡単に倒せない相手だけど、逃げずにぶつかっていってほしい」と、若手女優たちにエールを送った。

 「(原作は、)修飾語を修飾する言葉が載っているような文体」(白石加代子)という複雑な文体で、5分を超える長ゼリフもあるそうで、すでに夏から稽古に入っているという。

 サド侯爵夫人を演じるにあたって、蒼井は、「なんどとなく貞淑という言葉を口にする女性。貞淑という言葉に縛られているけど、1幕、2幕の中で、貞淑の意味が変化して、一本のストーリー展開を生んでいく」と、「貞淑」という言葉の変化をキーにあげた。

 しかし、「手ごたえは感じていませんし、千秋楽まで感じることなく終わると思う。できれば、この芝居は見たかったなぁと思いますけど、近くでお芝居がデキあがるまでの変化を見れることがラッキーだなとも思う。それを楽しめる余裕を持てるように頑張る」と、まだまだ戸惑っている様子だった。

 共演は、アンヌ役にファッションモデルで女優の美波(25)、シミアーヌ男爵夫人役に女優・神野三鈴(45)、シャルロット役に町田マリー(32)、サン・フォン伯爵夫人役に麻実れい(60)、モントルイユ夫人役に白石加代子(71)。

 同舞台は、3月6日?20日まで同所にて上演予定。

20120116蒼井優「サド侯爵夫人」
野村萬斎(左)と蒼井優
20120116蒼井優「サド侯爵夫人」
黒のロングドレスで登場した蒼井
20120116蒼井優「サド侯爵夫人」
演出する野村萬斎
20120116蒼井優「サド侯爵夫人」
左から野村萬斎、神野三鈴、麻実れい、蒼井優、白石加代子、美波、町田マリー