女優の香椎由宇（25）と谷村美月（22）が2日、東京・豊島区のシネマサンシャイン池袋で映画『トリハダ -劇場版-』（監督：三木康一郎／配給：クロックワークス）の特別先行上映会・舞台あいさつに三木康一郎監督と登場した。
同作は2007年3月からフジテレビ系で放送されカルトな人気を博し、以来半年に1度深夜に放送されたオムニバス・ドラマ『トリハダ〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を〜』の待望の劇場版。「幽霊は出ない」『超常現象は起きない』『音楽で恐怖を煽らない』などの5カ条のルールのもと、日常に潜む狂気と恐怖を描く。
約5年間にわたり同シリーズに出演し続けた谷村は「映画化するんだーという気持ち。もう終わったと思ってたんですけど、映画化するという話を聞いて、ようやくこれで終わりかな」と語り、三木監督を「嫌だったんですね」と苦笑させた。劇中では上司との不倫に溺れ、やっかいなクレーマーに対応するコールセンターの職員を演じたことに「これに近い精神状態になっていたので、役柄とマッチしてました」とあっけらかんと話した。
ここで、現在放送中の三木監督が手がけるドラマ『走馬灯株式会社』（TBS系）にも出演する香椎が登場し花束を贈呈。「友達が少ないんですよ」という谷村が「唯一芸能界で親しくさせていただいている人」という香椎は、出産後初の公の場に登壇すると「美月に久しぶりに会えて嬉しいです」とニッコリ。作品について「煽らないんですよ、監督が。始まってからすぐゾッとすることがあり、最後まで引きずりながら『うわっ、怖っ！』ていうのがある。まさかの第2弾があったらその時は仲間に入れていただけたら」とアピールした。そんな香椎に谷村は「私その時いるんですか？」と疑問を投げかけ笑いを誘った。
最近起こったトリハダ体験を聞かれると「常に毎日トリハダたっているんですけど、最近だと自分が『ここ気持ち悪いな』と思ってたところが昔刑務所だったり、そういうことはよくありますね」とサラリ。香椎も「怖がっている顔を撮っている時、監督が笑いながら撮るんですよ。すごい声で笑うんですね。それを見て怖いと思いゾッとしました」と監督のドSぶりを披露。「怖い顔撮ってる時はおかしくなっちゃうんですよね」と笑う監督に、谷村は「おかしいよ！」と苦笑いだった。
また、舞台あいさつ終了後の囲み会見では、谷村は同じ事務所の先輩でもある香椎に「お忙しい中、顔を出してもらってありがとうございました。そんな頻繁に会えないですけど、女優さんというよりも、人として尊敬している。舞台上でも、どこにいても変わらない人」と感謝していた。
9月13日、シネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開。
