
若手イケメン俳優集団『D-BOYS』の弟分『D2』の荒井敦史(19)と阿久津愼太郎(17)が25日、都内で行われた映画『ライフ・イズ・デッド』(監督:菱沼康介)のDVD発売記念イベントに、女優・ヒガリノ(20)、俳優・永岡卓也(27)らとともに参加。DVDを購入したお客さんの中から抽選で、100名×2回、計200名限定のファンとトークショーで盛り上がった。
同映画は、人間の体液によって感染するアンデッド・ウィルス(UDV)が、世界中にまん延した近未来が舞台。日本のある地方の村で、このウイルスに感染し、日に日にゾンビ化していく主人公の高校生。その青年の葛藤と両親・家族を含めた周囲の人たちとの人間模様を描いた作品。
UDV感染は通称ゾンビ病と言われ、その症状は、5段階に分類され医療機関によって治療及び管理される。レベル3までは薬によって発症を抑え、日常生活を送れるが、レベル4になると発作を起こし、人を襲う場合もある。レベル5になると、心臓が停止、心臓も思考も停止しているのに動き回るアンデッド、すなわち、ゾンビになってしまうというもの。
赤星逝雄(荒井敦史)は、高校卒業直前にUDV感染の宣告をされた。そのせいで就職出来ず、ニートになる。UDVの大敵はストレス。だが、社会のUDVへの対応は酷い有様で、その怒りのストレスで、逝雄のゾンビ化はますます進行してゆく。
逝雄の父・浩止と母・冥子は、息子を守るべく奮闘する。妹・消子(ヒガリノ)は、兄を思い、献身的に尽くす。しかし、恋人の茜、友人の面井や同級生の矢白祐樹(阿久津愼太郎)が関われば関わるほど事態は混乱し、逝雄はストレスを増加させていく…。

ゾンビウイルスにかかってとしまう主人公の高校生役の荒井は、「このゾンビ映画は、ホラーというよりも、人と人とのつながりをメインにした、アットホームな作品です」と、ゾンビ=ホラー映画ではないと強調した。
ゾンビになっていく兄を支えていく健気な妹役のヒガリノも、「私もホラーは苦手なんですが、この作品は消子のお兄ちゃんに対する思い、家族の愛。お兄ちゃんと親友の友情が感じられて、人間関係が凄いなぁ」と、やはり、人間模様に重きを置いた作品だという。
主人公の兄を献身的に支える妹の姿に思いを寄せる同級生役の阿久津は、「僕は現実担当で」と、笑わせつつ、「見ている人と映画の世界の人をつなぐ役」と、語った。
UDV対策局医療部から派遣された役人然とした、逝雄の担当医役の永岡は、「僕も現実担当(笑い)。ゾンビがいるのが当たり前になっているので、赤星家のことも患者のうちの一人という認識で、ゾンビ側じゃない、通常の世界で生きている」と、説明した。

また荒井は、ゾンビを演じる話が来たときの感想を、「嫌な感じはしませんでした。ゾンビ映画というと、ズバッとなって、グシャッとなるものだけど、この作品は、普段、生きている世界に少しでもリンクして、ゾンビという要素が入ってくるのは新しいなぁと思って、やらせてくださいとなった。楽しかったです」と、新しい“ゾンビ映画”に共感したようだ。
役作りとして、「『バイオハザード』のやられるゾンビをめっちゃ観ました。そしたら、やられるの最後だけだった」と笑いを取りつつ、「現場でも、『ショーン・オブ・ザ・デッド』という映画を、監督さんが“こっちよりの作品だよ”と勧めてくれた」と、ゾンビ映画を観て、動きなどを研究したようだ。
また、映画のストーリーに即して、「ゾンビウイルスにかかったら?」と、問われると、荒井は、「死にたくはないですけど、迷惑かかるんだったら諦めます」と悟るが、阿久津は、「僕は死にたくないので、この質問は酷ですね。頑張っていいパートナー見つけます」と、あがいていくという。
ヒガリノは、「周りに迷惑かけたくないんで、引きこもります。ゾンビなりの、ゾンビらしい生き方が出来ればいいと思います」と、20歳とは思えない達観したオトナな意見に、登壇者一同感心する。
永岡は「27歳的には、レベル3ぐらいなら打ち明けちゃう。ギリギリまで大切な人と一緒にいられれば。それ以上になると臭いが出ちゃうので、引きこもるかな」と、今回の登壇者の中では、4人中3人が、レベル4になったら、引きこもることを選んだ。
また、スキルス性胃がんと肝硬変のため2012年5月16日に逝去された、小林すすむさん(58)が父親役として出演しているが、「この作品が楽しかったといっていただいたので、いろんな人に伝えられたらなぁ」と、荒井は誓いを新たに力強く語った。
同DVDは、4935円(税込)で、絶賛発売中









