芸能事務所タイタンの社長で『爆笑問題』太田光の妻・太田光代(48)と、同社所属のお笑い芸人・長井秀和(42)が16日、都内にて開催された、ブルーレイ&DVD『タイタンの逆襲』(ワーナー・ホーム・ビデオ)リリース記念特別上映会にトークゲストとして登場した。
本作は、全世界約5億ドルの興収を記録した大ヒット作『タイタンの戦い』待望の続編。人間、神、そして、神々の生みの親である巨神(タイタン)が三つ巴となって繰り広げる、壮絶無比のサバイバル・バトルを最先端技術を駆使して描くアクション・アドベンチャー巨編。戦う相手が規格外なら、度肝を抜くアクションも規格外で、リアルな臨場感とスピード感、驚愕のスケールと迫力の映像が見ものとなっている。
「社名の『タイタン』はギリシャ神話のタイタン(巨神)ではなくて夫の太田光(47)が好きな、カート・ヴォネガットのSF小説『タイタンの妖女』から。私はギリシャ神話も好きだけど、天文学が好きなので、2人で一致して惑星のタイタンから取った」と、話す太田は、「この映画に出てくるタイタンは猛獣系というか。うちのタレントはどちらかと言えば頭脳派で、暴れ者というイメージはないですね」と、笑顔で。
太田は、作品についての感想を、「この作品は1作目も観ていて、CGは時代を考えれば画期的。昔の日本の特撮映画『ゴジラ』のように、子供も喜ぶ作品だと思う。日本のそういった作品をちょっと意識してるかもしれないですね」といい、劇中で描かれる家族愛にちなんだ質問をされると、「(光と)お互いが一人っ子同士で。子供もいないので、家族といえばお互いとその両親。今年、夫の父親が他界して、私の父もずいぶん前に亡くなっているので、あとは2人の母と私たち夫婦。家族が減っていくときに、ちょっと寂しいですが、家族愛を実感する」と、しみじみと。
夫婦間のエピソードを聞かれると、「お互い仕事が忙しいのと、夫は出不精なので、どこかへ行こうと誘ってもイヤな顔される。昨年、“ワンナイトクルーズ”という、船での1泊旅行に無理矢理連れて行ったんですが、そうしたら最近になって、1年経ったやっと今頃に、あれは楽しかったって。この間、花火を見に連れ出した時も面倒くさそうにしてましたけど、これもリアクションは1年後かも」と、笑いながら明かし、「夫としての威厳とかプライドからか、本人は、私のことを番組で色々とネタにして逆襲してるのかもしれないけど、やればやるほど実は私に有利に働いて。結局は妻に勝てないんだなってなってます」と、夫婦の機微を語った。
一方、自らを、「不良債権なんです。こういう場は離婚会見以来だから4年ぶりです。シャバに出てきたみたいな感じに思われるかもしれないが、どこかに入っていたわけじゃないですから」と語った、長井はさっそく久しぶりのネタを披露。「オリンピックの話。松岡修造は世界水泳やオリンピックへの出国の際、職業を“応援”と書いているんだ。間違いない」と、往年のネタで切り出すが客席は思いのほか静まり返ったまま。「女子レスリングの浜口京子が結婚する時、お父さんのアニマル浜口は爆発する」と続け、やっと客席にも笑いが。「4、5年前にやっていたものなので、みなさんそのテンポに慣れていなかったと。私もちょっと久しぶりなんで、そのテンポを思い出しながらやってましたけど」と、苦笑気味にあいさつすると、「たすきをかけた2人が並ぶと選挙演説みたいですが、本当に逆襲していきたいです」と、気合を入れ直す。
長井は、「フィリピンの件があって、奥さんが子供連れて出て行ってしまいました。それまで稼いだお金は全部慰謝料。今は、毎月養育費を払って4ヶ月に1回だけ子供に会える生活です。なので、逆襲しないと生きていけない」と、近況を明かすと、「生活保護を受けても大丈夫なくらいだ。ケースワーカーが何度家に訪ねてきたって大丈夫だ。『彼は仕事をしていない。間違いない』」と、自らをちょっと遅れの時事ネタに重ねて報道陣を爆笑させる。
お笑い芸人としては仕事が無いと笑わせる長井だが、実は現在、米留学で身につけた英語を武器に法人、外資系企業、派遣会社などで週3回は英語講師として活躍中とのこと。留学中も定期的に現地でのライブや、スタンドアップコメディで活躍していたことは知られていたが、08年帰国後1年ほどは家でゲームしてばかりでブラブラしていたそうで、それじゃダメだと一念発起。昨年7月には、英検準1級を取得するまでに語学力に磨きをかけてきた。さっそく、「バイト中、急に泣き出す女はそこの店長とつき合っている。間違いない」などのネタを英語で披露すると、「外務省経由でいろいろな国の大使館でネタを披露したりはしています。在ジュネーブの日本大使館主催の東日本大震災チャリティショーを企画し、日本語、英語、仏語を駆使してパフォーマンスを披露したりしていたんです」と、芸人活動についても報告。
そんな長井を、所属事務所の社長である太田は、「1年留学して、それからがんばって英検準1級も取ってる努力家なので、次はぜひハリウッドで仕事させたい。日本人の致命的なところは英語しゃべれないところだから、芸人でちゃんと英語ができるのは少ない貴重な存在。海外の役者や監督が来日した際のインタビュアーとかやらせたい」と、熱烈PR。さらに、「フィリピンの件は、本当に彼は被害者。ちょうど、日本人が現地で騙されるケースが増えてきたので、大使館を通じて長井の件を例に日本人旅行者へ警告が出されたくらいになった。そう言う意味では、彼は結構いいことしたんです」と、熱弁をふるう。
長井も、「これを機にお笑い、コメディへの逆襲を。もう普通のことやってたらだめですからね。海外のWikiにはフィリピンの話は書いていないみたいだし、オーディション受けまくりますよ。渡航費用は社長が酔ってる時にお願いします。逆襲しないと社長から火を吐かれる。火以上の恐ろしいものも出そうで。社長はタイタンですからね」と、笑う。そんな長井を見ながら、太田は、「騙されてつまずいたけれど、最近では社交ダンスも習い始めたんです。きちんと身につけた英語を活かして、ハリウッド進出を目標に仕事してもらって。しっかり回収しないとね」と、力強くバックアップを約束した。
『タイタンの逆襲 』ブルーレイ&DVDは16日より発売・レンタル開始。【初回限定生産】ブルーレイ&DVDセット(2枚組)は3980 円(税込)で発売中。