
女優・木村花代(34)が5日、都内でミュージカル『パルレ?洗濯?』(作・演出:チュ・ミンジュ)製作発表会見に、ダブル主演ヒロインの『SDN48』の野呂佳代(28)、トリプルキャストの俳優・松原剛志(32)、野島直人(30)、K-POPシンガー・LEN(28)と、女優・川島なお美(51)、大鳥れい(38)、俳優・三波豊和(56)とともに登壇した。
韓国・ソウルの路地裏アパートに暮らす地方出身27歳のOL・ナヨンと、その隣のアパートに住むモンゴル人青年・ソロンゴとのピュアな恋が爽やかに描かれる。貧しい生活を送り、それぞれの悩みを抱えながらも前向きに生きている姿に勇気づけられること必至な作品だ。そこに、10年前から韓国に流入してきたモンゴル人を含めた外国人労働者という背景もしっかりと描かれているため、2005年には『第11回韓国ミュージカル大賞』で『脚本賞』『作詞賞』を受賞するなど、いまなお韓国演劇のメッカである大学路(テハンノ)でロングランが続き「韓国NO1」舞台と呼ばれるほどの名作となっている。
サブタイトルに「洗濯」とあるだけに、全員白のカッターシャツに洗いざらしのジーンズで登場。2010年に劇団四季を退団し、女優としては約1年ぶりの活動となる木村は、「ナヨン役で復帰舞台となります。新しい世界となりますがキャストスタッフのみなさんに助けられながら全身全霊で頑張りたいと思います」と、第一声を。

劇団四季時代には、そのソプラノの美声と演技力で14年間主役クラスを演じ続けた木村だが、「海外からの作品が多かったけど、海外の演出家の方に演出をつけてもらえるのは、初めてです。私もつつみ隠さずチャレンジしていき、私なりのナヨンをひきだしてもらえれば。ブレーキを掛けずに飛び込んで挑戦を日々していきたい」と、新たなフィールドに期待で胸を膨らませているよう。
ここで、報道陣から、劇団四季を退団するきっかけについて問われた木村は、「未知の世界に挑戦したいと思っていました。いろんなことにチャレンジしていきたいと。これまで、お客さんとの接点が少なかったので、いままで支えてくれたお客様にダイレクトに伝えることができるようにしたいと思っていました。私のことをご存じない方にも舞台は契機なると思うので、女優業の幅を広げていきたいですね」と、秘めたる胸の内を明かした。
囲み会見では、報道陣から「トリプルキャストのうち誰といま演じてみたい?」との質問が飛ぶと、木村は、「いやー、3人とも性格というかタイプが全然違って、どういう玉を投げたらどう返ってくるのか分からない状態なので、変化球などを受け取りながらキャッチボールできたらいいかな」と、うまくかわすことに。ちなみに、野呂は「三波豊和さんです!」と、ボケて笑いを誘った後、「自分がちゃんとできてないと人も選べないので」と、前置きしつつ、「相手の方も自分を見てくれる感じが違うので、これからもっと詰めて行って、決められたら」と、前を向く。

また、ステージ上ではテーマソングの『パルレ』を含め3曲を披露。緊張している野呂をリラックスさせるような温かい笑みでアイコンタクトを取る場面も見られ、チームの結束力の高さもうかがわせた。
木村から、「台本を読んで、生きることの意味を感じました。生きる勇気であったり元気であったりを持って帰ってもらえればと思います」と、PRのあったミュージカル『パルレ』は、2月4?16日まで東京・三越劇場、2月17?18日は大阪・サンケイホールブリーゼで公演!









