
俳優・生瀬勝久(50)が7日、都内で主演映画『スープ~生まれ変わりの物語~』(監督:大塚祐吉/配給:東京テアトル)初日舞台あいさつに女優・小西真奈美(33)、刈谷友衣子(15)、橋本愛(16)、俳優・野村周平(18)、5人組バンド『wacci』の橋口洋平、大塚監督とともに登場した。
うだつのあがらない中年男性・脇谷健一(生瀬)は2年前に妻・由美(小西)と離婚し、なにをするにも生気が感じられないまま日々を過ごしていた。気がかりなのは一人娘の美加(橋下)のことだが、ある日、美加が万引きをしたと連絡があり、現場に向かうことに。その場で、美加にひどい言葉を投げつけられた健一は、ひっぱたいてしまい、後悔してしまう。その翌日、出張先で由美とばったり出くわしてしまい、落雷で2人とも命を落としてしまうという急展開に。気がついた2人だったが、しばらくたち、死者のオリエンテーションというものに参加して、死を認識した2人。しかも、この世界では、スープを飲むことで生まれ変わることができるが、前世の記憶がなくなってしまうという究極の選択を迫られることとなり…。
ノーネクタイのスーツ姿でリラックスした表情の生瀬は、マイクトラブルによりマイクなしの生声で、「ほかの初日があるなか、選んで頂いてありがとうございました!」と、場内すみずみまでに響く声であいさつし大歓声でスタートを切り、「七夕ですのでテンションがあがって1人だけ浴衣を着てきました」という小西には、「カワイイ!」の声が飛ぶことに。
渋谷を演じ、生瀬は、「いろいろな役をやってきましたけど、死んだことがなかったので、死ぬということががどういうことか分からなかったんです」と、本気とも冗談ともつかない神妙な表情で語ったが、「撮影初日が松方さんとのキスシーンですよ。生瀬です『キスお願いします』とあいさつしたのでそのあとは、怖いもんなしでした」と、お茶目さを見せ、親を嫌う美加役の刈谷に「親に向かってあんな顔よくできるなって思った」と、投げかけるなど“舌好調”。

それを真に受けた刈谷が「すいません」と頭を下げると、生瀬は、「おじさん冗談ばっかり言ってるから」と、すかさずフォローを入れ笑いを誘う。それでも、「この子本当に面白いんですよ」と刈谷を評する生瀬は、学校でイジメを受ける美加と刈谷をダブらせたのか、「殴られるなあという気がします、一言多いんですよ」と、続けることも。
ほかにも、渋谷の生まれ変わりを演じる野村が、「監督さんたちからのプレッシャーがあり、1ヶ月前からリハーサルで、怒られっぱなしで家に帰っても映画のことを考えっぱなしでした。映画上では泣いてないですけど、現場では泣いていました」と、野村には過酷だった現場を振り返ったり、由美の生まれ変わりを演じ野村を相手にしないという微妙に難しい役どころ演じた橋本は、「撮影は2、3日しかいなくて、ほかの人の空気ができあがっててやりづらかったです。(広瀬)アリスだけが救いでした、アリスがそっちのグループの方に行ってた時に寂しかったです」と、ボソリと漏らすと、当の広瀬は、「友達になれたと思っていたのに」と、軽くショックを受けているようだった。
その後の囲み会見では、「生まれ変わるなら?」と質問を受けた生瀬は「あんまり自分の顔が好きじゃないんで、平井堅さんみたいな彫りの深い人になりたい。人間やっぱり顔ですよ」と明かし、笑顔を見せることに。

単独の主演は本作が初という生瀬だが、「単独はいいですよね」といいつつも、「主演でこけると怖い。今回の作品以降主演は全部NGにします」と、大真面目。ただし、大塚監督が「また悪役でお願いします」と、“ラブコール”すると、「主役でなければいくらでも!」と、笑顔を見せることに。
本作で、俳優・松方弘樹とキスをしたが、「キスは久しぶり?」と、尋ねられた生瀬は、「いろんな方としたけど、男の人は初めてだった。松方さんはキスのときガムの匂いがしました。今度は北大路欣也さんとかとしてみたい」と、リップサービスも見せた。
最後は、「心温まる映画だと思います。元気になるというより、少し梅雨の晴れ間を見たような気分になる作品です」と生瀬が襟を正し、ビシッとPRした『スープ~生まれ変わりの物語~』は7日より全国公開!














