
『50th Anniversary audio-technica Live Party-ありがとう50年-』特別記念ライブが2日、都内・東京国際フォーラムで開催され、1日目に『TSUKEMEN』、『Girl Next Door』、『土屋アンナ』、『BoA』の4組が出演した。
同イベントは、音響機器メーカーの『株式会社オーディオテクニカ』創立50周年を記念して開催されたもので、5月19・20日の2日間大阪にて、6月2・3日の2日間を東京にて開催。事前の抽選で招待された、6000組・12000人が各会場で盛大に行われた音楽イベントを堪能した。
トップバッターで登場したのはメンバー全員が音楽大学出身のヴァイオリン2本とピアノによる音楽ユニット『TSUKEMEN』。バイオリンのTAIRIKU(27)とKENTA(27)、ピアノのSUGURU(26)によるトリオ構成のインストユニットで、クラシック音楽からロマンティックな映画音楽や、ジャズ、さらにゲーム音楽やアニメソングまで、幅広いジャンルをカヴァーしている。静まり返った客席の静寂を切り裂くようなヴァイオリンの音色から、“和”のテイストを感じさせるイントロが紡ぎ出されると、オリジナル曲で1曲目『KIYARI』へと。心に染み入るメロディーが印象的な、映画『ニューシネマパラダイス』など全5曲を熱演。C・コリア作曲の名曲『スペイン』では、観客に手拍子で演奏への参加を促し一体感を演出したり、バイオリンの2人が客席に降りて演奏するなど、聴かせるだけではない、新しいスタイルのニューエイジミュージックに客席からも大きな拍手が寄せられた。なお、自己紹介でも一切語られなかったが、メンバーの退場後に、MCから「実は、ヴァイオリンのTAIRIKUさんはさだまさし(60)さんの息子さんなんですよ」知らされると、会場からは「えーっ!」という驚きの声も上がった。
『TSUKEMEN』セットリスト
1.KIYARI
2.ニューシネマパラダイス
3.スペイン
4.COSMOS
5.チャルダージュ
2組目に登場は“ガルネク”の愛称でも親しまれる人気ユニット『girl next door』。『TSUKEMEN』の演奏をじっくりと聴いていた客席も、ここからは一気にヒートアップし、前列の観客はスタンディングで声援を送る。ボーカルの千紗(26)を中心に、ギター・井上裕治(33)、キーボード・鈴木大輔(33)の3人で組まれたユニット、この日はドラムを加えた4人編成で『signal』や『Ready to be a lady』など、おなじみのヒット曲をパフォーマンス。短いMCパートを1回はさんだだけで、テンポ良く“和製”ユーロビートを続けてたたみかけると、客席のボルテージも上がり続ける。ラストには彼らの代表曲ともいえる大ヒット曲、『infinity』。千紗のジャンプに合わせて観客からは「オーッ!」の大歓声が上がり、突き上げる拳が大きなうねりとなった。
『girl next door』セットリスト
1.偶然の確率
2.signal
3.Be your wings
4.Ready to be a lady
5.Infinity
3組目には、女優・ファッションモデルとしての活躍で知られる、土屋アンナ(28)が、ロックシンガーとして登場。映画と共にヒット作となったテレビアニメ『NANA』(日本テレビ系)のオープニング曲であり、ロックシンガー“土屋アンナ”の代表曲である『rose』など、8曲のヒット曲を熱演。ほとんどがスタンディングとなった客席からは「アンさーん!」と、女性ファンからの熱い声援も上がった。途中のMCパートでは自らを『アンさん』と呼び、「アンさんMCが下手だからさー。どうしようかね」と、観客を喜ばせると「もうね、眉毛無くって。アレ、『ネーバーエンディングストーリー』って映画に出てくる、『ファルコン』ってのにそっくりなんだよ!」と言うと、場内スクリーンにライブ映像を送るカメラに向かって、前髪を持ち上げいきなり変顔披露!スクリーン大映しされた映像に観客も大爆笑となった。MCパートではおどけてみせる、アンさんだが、歌に戻れば、男まさりの妖艶なロッククイーンから祈りに満ちた表情まで多才な表現力でファンを魅了。本人が、「職業はモデル、好きなのが歌手」と語るように、ロックシンガー土屋アンナのパワーと魅力を爆発させたステージとなった。
『土屋アンナ』セットリスト
1.JUICY GIRL
2.MY BATTLE
3.IS THIS LOVE?
4.Believe in Love
5.Brave vibration
6.STAYIN ALIVE
7.rose
8.SLAP THAT NAUGHTY BODY
4組目、トリを務めたのはBoA(25)。昨年の12月、日本デビュー10周年となる記念のクリスマスライブを開催したのと同じ、東京国際フォーラムの同じステージに立った彼女は、MCパートでは「国際フォーラムのステージはいつも緊張感がある」と語る。ヒット曲『永遠』と『BUMP BUMP!』では、ダンサー3人を従えた華麗なダンスパフォーマンスで魅了すると、『I SEE ME』や『Milestone』などのバラードではしっとりと聴かせる。MCパートでは、スタンディングの客席に向け「3日前に、日本デビュー11年目になりました!。11年、早いですねー。人生の半分?半分以下ですけど…」と嬉しそうに笑顔を見せる。日本デビュー間もない頃の経験から、今でもステージ恐怖症であると告白したばかりのBoA、「生まれつきの才能が20%で、努力が80%だった」と語ったように、10年間の努力で作り上げてきた卓越した表現力と、この日の比類無きパフォーマンスに満員の観客も盛大な拍手と声援を送った。
『BoA』セットリスト
1.永遠
2.Possibility(full ver..)
3.奇跡 -BoA THE LIVE X’mas 2011ver.-
4.LOSE YOUR MIND
5.BUMP BUMP!
6.I SEE ME
7.Milestone
































