イギリス・ロンドン生まれの折り畳み自転車ブランド『BROMPTON』が、2022年12月7日にロンドンの工場で100万台目を製造。それを記念した「ALL Together Different」キャンペーンの一環として行われている「One Millionth Brompton」が世界18ヶ国を巡るグローバルツアーを行っており、7月29日(土)に日本へやってきた。
当日はBROMPTON【One Millionth Brompton】ライドアウトイベントを開催。抽選で選ばれたBROMPTONオーナー30名が浅草(花やしき近く)をスタートし、東京駅~皇居外苑~駐日英国大使館~芝公園へと向かう約15キロのルートを約2時間かけて走りきるというもの。
初参加の記者。自転車に乗ってちょこっと走る程度だと思っていたらとんでもなかった!参加者は、マイヘルメットにマイ手袋、七分丈のスパッツやパンツ、Tシャツ、タオル…と、サイクリングというかスポーツサイクルのような装い。ポーチを持っている人、リュックを背負っている人、ドリンクホルダーを自転車に装着している人…おもいおもいの装備。
酷暑が続いた7月。熱中症対策として8時開会。8時30分ごろからのスタートとしていたが、すでに暑い。説明を聞いているだけで汗だらだら。走る準備していなかった記者は、水分補給のペットボトルの持ち場所にも困るほどで、汗もハンカチタオル一枚という心もとなさ。
ブロンプトンを始めてみる記者が驚いたのが、折り畳みと言っても、非常にコンパクトで軽いこと。3つ折りで重さも約8kg~約13kgぐらい。スタンドも別売りしているが、後輪上のいわゆる荷台にキャスターがついているので、二つ折りにすれば、そのまま座らせることができる。(これが、のちの記念撮影や休憩の時に便利だったし、お尻をポーンと蹴るような要領で畳むのもちょっとかっこよくクセになる)
ギアは外装2速×内装3速(右が三段で、左は重い軽いを操作。組み合わせで6段になる)で、「平地でも坂道でも無理なく走れる」(スタッフ)そうで、ツーリングなどのロングライドにも対応する万能タイプだとのこと。また、「その裾では自転車のチェーンに巻き込まれてしまって危ないから靴下の中に入れたほうがいいですよ」とアドバイスを受ける。
イベントは、APACマネージング・ディレクターのマーク・スメドレー氏、グローバル・コミュニティ責任者のピーター・ユスカウスカス氏のあいさつからはじまり、5つのチームに分かれて、まずは浅草の花やしき近くの集合場所から浅草寺を目指してスタート。グローバルツアーなので、これが「東京」という名所で記念写真を撮りながら巡っていく。
いよいよ「ワンミリオーン」の掛け声で朝からテンション高めの盛り上がりで記念写真を撮り、次々にスタート。5番目のスタートとなった記者が参加する班。実際、走ってみると照り付ける日差しは午前中からMAX状態だったが、風を切って心地よかったし、適度な休憩&記念撮影もあり、体力温存に人助かり。また、長時間乗ってもサドルでお尻が痛くなることもなく軽快に走れた。自転車走行マークがあるところを走り、二段階右折をし、手信号で左、右、まっすぐと指示を出し合うなど、貴社などはすっかり忘れていた小学校の自転車講習会で習ったことを実践していることに妙に感動を覚えたが、それとは真逆で、路駐の車、トラック、意地悪く強引に幅寄せして左折しようとする自動車、威圧的なクラクション、強引に斜めに入り込んで客を拾うタクシーなど、自転車目線だと危険と隣り合わせの連続で、怒りさえ覚えるほど。
また、今回のルートはあまりハードな坂がないルートとのことだったが、さすがに皇居外苑~駐日英国大使館に向かう代官庁通りの坂はちょっとしんどかったが(6段ギアをフル活用)、班の人たちに励まされ、何とか登り切り、千鳥ヶ淵公園でミストシャワーを浴び、ひんやりシートで日焼け肌を冷やし、冷たい水を頭からかぶってラストスパートの三宅坂の坂を下って、ゴールの芝公園へ到着。
酷暑の中ではあったが、徒歩とも電動キックボードとも違うほど良いスピードと普段気づかない目線からの景色などは自転車ならではだし、なにより、BROMPTONのオーナーであるということだけで、BROMPTONをきっかけにした会話や自身の自転車のこだわりなどを共有し、すぐに一体感が生まれ、また、新たなコミュニティが生まれるのは羨ましいつながりだと思った。
【One Millionth Bromptonとは】
1975年に誕生したBROMPTONは、現在47カ国で年間9万台以上の自転車を販売しており、その1台1台が英国のグリーンフォードにある工場で手作業により生産されている。100万台目のBROMPTONバイクは、同社の伝統を表している。このマイルストーンは、単なるフレーム上のシリアルナンバーではなく、47年にわたる熟練したクラフトマンシップを象徴している。この歴史的な瞬間を記念して生産された100万台目の自転車は、ブランドのオリジナルモデルの1つである「マーク・ワン」にインスパイアされた特別なデザイン処理が施され、赤いメインフレーム、シルバーのパーツ、世界に1つだけの100万台のデカール、IDプレート、アルミニウムのタッチポイントがあしらわれている。サドルもブルックスC17が装着され、1975年当時のシートへのオマージュが込められている。仕上げとして、BROMPTON の創業者であり発明者でもあるアンドリュー・リッチと、現CEO のウィル・バトラー・アダムスのサインが刻印されています。
【日本でのライドイベントの様子】
100万台目の「One Millionth Brompton」の自転車は、ロンドンでの製造から12ヶ月間、世界18カ国を巡るインターナショナル・ツアーに回っています。7月29日(土)東京に上陸し、公式のInstagramで募集したBROMPTONオーナーを対象としたライドイベントを開催した。このイベントは同社の「All Together Different」キャンペーンの一環として行われている。このキャンペーンは、BROMPTONを生活に取り入れるさまざまな方法、BROMPTONを使用するコミュニティ、そして都市がより環境に優しく、よりつながりやすく、よりアクティブになる、つまり自転車が動力源となる未来、これまでとは異なる未来を持つということを伝える取り組み。浅草の浅草寺からスタートし、約15キロの道のりをBROMPTONの自転車と一緒に約30名のオーナーが朝の東京を走った。
■開催概要
日程:2023年7月29日(土)08:00 ~10:45
ライドツアー:浅草寺→東京駅→皇居外苑→駐日英国大使館→芝公園
参加者:抽選に当選したBROMPTONのオーナー30名
【BROMPTONとは】
都市の為に作られたBROMPTONの自転車は、世界47か国で販売され、生産台数の70%以上が輸出されています。同社は年間9万台以上の自転車を生産しており、1975年に発明者アンドリュー・リッチによって最初の自転車が製造されてから実に47年を経て、2022年には100万台の生産を達成しています。
BROMPTONの自転車は、都市に住み、都市で働き、都市で遊ぶ人に最適な自転車です。折りたたむと3分の1サイズになり、どこへでも持ち運ぶことができます。製造段階で自動車1台よりも6.2トンも少ない二酸化炭素で製造され、自動車1台分のスペースに42台のBROMPTONの自転車を折りたたんで駐車することができます。
BROMPTONの製品は、Brompton.com、世界1500の認定販売店、およびロンドン、ニューヨーク、シンガポール、パリ、アムステルダム、上海、北京、ミラノ、ハンブルク、ミュンヘン、バレンシア、メルボルン、テルアビブ、神戸にあるBROMPTONの旗艦店で購入ができます。








