人気アイドルグループ『アイドリング!!!』で、リーダーの“まいぷる”遠藤舞(23、2号)が20日、東京・六本木『東京ミッドタウン』ガーデンテラス4Fにある『ビルボードライブ東京』で初のソロライブ「『舞』@BillboardTokyo」を行った。
この日、1日だけの昼夜2回限定公演ということで、即ソールドアウトとなったプレミアライブに、合計約600人のファンが集まった。
まいぷるは、黒いノースリーブのトップスにミニスカート、黄色のブラックライトに映えるネックレスとソックス、白と黒に黄色が混じったヒールという姿で、満員の会場に姿を現す。
歌い出しはピアノソロだけという伴奏で、1曲目の『Like a Shootring Star』(アイドリング!!!)を歌い始める。
2小節目からは、アップテンポにはなるが、それでもいつもの感じとは違うシットリと歌い上げる。
MC「みなさん、こんにちはー」と、まいぷるが声をかけると、「こんにちはー」と、会場からも返ってくる。
「よかった会場が会場なので、みなさん緊張して『こんにちはー』も言えないんじゃないかと。意外と元気が良くて私は安心しました。あらためまして、“ぷるボードライブ東京ライブにお越しいただきましてありがとうございます。自分で言うのもちょっと恥ずかしいですけどね」と、笑いを取って、自分自身とファンたちの緊張をほぐす。
というのも、この「ビルボードライブ東京」は、世界中で信頼されている音楽ブランド『ビルボード』がお届けする上質なホール。国内外の一流アーティストを招き、音楽と食事をたっぷり堪能できるという、ディナーショーな空間で、ちょっと敷居が高そうな感じの場所。ステージを囲む3層のフロアに指定席、テーブル席、カジュアル席がある。
ツィートには、「自分たちは服装どうすればいんでしょうか」とか「スーツでいきます」「かしこまっていきます」という文字であふれていたうそうで、まいぷるも「会場が白と黒に染まるんじゃないかと思っていた」という。それでもいざ、会場を見渡せば、「意外と普通の服ですね。こっちのほうが私も気が休まります」と、笑顔。
「今日はせっかくのソロということで、普段できない曲にも挑戦していきたいと思っているので、私と楽しい時間を過ごしてください」とあいさつ。
2曲目 『青春の輝き(I Need To Be In Love)』(カーペンターズ)
ハイチェアに腰掛けて、自然と揺れながら、英語でしっとりとしたバラードを歌い上げる。まいぷるの特徴でもある伸びのある高音で聴かせていく。
MC「2曲目から挑戦ですよね。私あんまり洋楽は聞かないので、英語の曲にそんなに馴染がないんですよ。聴いても『リンキン・パーク(Linkin Park)』なので…。英語の発音も難しかったですし、リハのときから緊張しました。いかがだったでしょうか」と、ちょっと様子を伺うように、自信なげに会場に聞くと、温かい拍手。それに対して「優しいですね」と、苦笑い。
ここまでで、お分かりかと思うが、全体的に「大人な雰囲気」が漂っていて、バンドもドラムやギター、ベース以外に、ヴィオラ、チェロ、バイオリン、ウッドベースなどが入った編成となっている。アイドリング!!!の曲もしっとりとアレンジされて、雰囲気を変えている。
3曲目 『犯人はあなたです』(アイドリング!!!)ジャッズっぽくアレンジ
4曲目 『レイニィガール』(アイドリング!!!)ムード曲調
5曲目 『恋ゴコロ』(アイドリング!!!)60年代、70年代のアメリカンな感じ。
と、ここで、「オッオッきみたちーありがとう」と、会場にアイドリング!!!のメンバー“ルーリー”こと横山ルリカ(20)、“あいちゃん”こと大川藍(18)と“せりな”こと長野せりな(17)、“ゆりっぺ”こと橘ゆりか(19)の5人を発見。
メドレー
6曲目 pieces(L’Arc〜en〜Ciel)?ロージー(aiko)?ハートのイヤリング(松田聖子)?丸の内サディスティク(椎名林檎)
MC「緊張つたわります? 伝わるよね。緊張が顔にでないねっていわれるタイプなんですけど、実はすごい緊張してて、あんまり外に出さないから、誰も心配してくれないですよね。そんな体質なんですけど」と、笑わせる。
ラルクは、まいぷるが大ファンなのと、さかっちとカラオケ歌った思い出の曲。aikoは、初めてシングル買ったアーティストで、さらに、カラオケで初めて歌ったのが『ボーイフレンド』だったと、思い入れたっぷり。聖子は、「シナハチ」でもカバー。林檎は、曲が大好きで3回目のカバーとなるなど、それぞれ、まいぷるにとっては、思い出や思い入れがたっぷりの曲ばかりと、チョイスした意味を説明した。
昨日、マネジャーが、ツイッターで「遠藤に羽が生えたよ。今日飛ぶ」と、ツイートしたが、それを「フライングすると理解されてしまったらしいけど、今日は飛ばないです。飛べないです」とし、ツイッターの意味は、黒のノースリブかと思ったら、後ろとネックレスで隠れていた部分がシースルーになっており、赤いブラジャーが刺激的。背中には、今日のため入れたという羽が描かれている。
7曲目 『告白』(アイドリング!!!)木村カエラが作詞 カントリーウエスタン調
8曲目 『GO EAST!!! GO WEST!!!』(アイドリング!!!)(サックス披露)
MC「サックス初めてやりました。悔しいんですけど失敗か成功かでいったら失敗ですね。リハのときもうまくいく時と行かない時と半々。今朝のリハ、大丈夫だったんですね。私、たぶん“持ってる”と思ったんですけど、意外と“持ってなかった”みたいですね。会場の皆様には、納得いかないものをお聞かせしてしまったことに渡しが納得いかないので、いつかリベンジしたい。夜もあるので、応援しててください」と、リベンジを誓う。
9曲目が最後の曲で『センスオブワンダー』(アイドリング!!!)
アンコールがかかり、黒のTシャツにミニスカートに着替えて、まいぷるが再登場。
EN1曲目 『空の木』(遠藤舞)
遠藤舞の主演映画『コネコノキモチ』主題歌。だが、シングルカットはされておらず、ソロデビューはまだしていない。
MC「オリジナル曲といえるのが、まだ、この曲しかなくて、『遠藤舞ソロライブって曲あんの?』と、そこを心配していたと思うんです。ありがたく歌わせていただきました。これからもオリジナル曲が増やせるように頑張っていきたいと思うので、ちょっと期待しててください」と、ちっと弾んだ声で言うと、会場から拍手が起こる。
EN2曲目 アイドリング!!!最近の曲メドレー
『やらかいはぁと』?『Don’t Think Fell』?『MAMORE』
MC「こんな素敵な会場でソロライブさせていただいて、アイドリングに入った結成当時の私と言ったらひどいもので、素人の娘が、ポンとフジテレビに連れてこられて、オーディションを受けた。オーディションで、『私は何でここにいるのかわかりません』みたいなことを言って、いろいろあって5年半。信じられないですね。私自身が一番信じられないです。2番目に信じられないのは、たぶんお父さんだと思うんですけど。私がここに立っているということを。ここにいるすべての皆さんのお陰だと思っております。本当にありがとうございます。感謝の気持ちを込めて(最後の曲を)歌いたいと思います」
EN3曲目 『勇者の憂鬱』(バカリズム)
初のライブ終了後の感想は、「緊張したけれど、とても楽しかったです。ファンの方との距離もものすごく近くて。手拍子とかもやってくださって、すごい! ライブやってるなみたいな感じで楽しかったです」と、大感激だった。
一番緊張したのは、「最初の曲で2階のところから出ていくところ。登場のストロークが長かったので、ヒールでこけないようにしなきゃと、いうところから緊張が始まっていた」そうだ。
大人の雰囲気のライブについては、「こういった会場で歌うの初めてで、お客さんとして来たこともない。おしゃれな感じでよかったです。このシットリした感じが落ち着くことができました」と、強心臓ぶりもチラリ。
今後については、「今回が初めてで、分かんないことがたくさんで初めての試みが多かったです。次2回目出来たら、今回の反省点を生かして、さらに上のことをやりたい。ソロデビューできたらうれしいですね」と、次のステップの夢を語った。