（前編渕上舞ガルパン興収21億円に「数字がどうこうというよりとても誇らしい気持ち」から）
話は5月25日に開催された『第25回 日本映画批評家大賞』授賞式へ向き本作がサンクチュアリ作品賞、新人声優賞に渕上が選ばれたことに、杉山プロデューサーは、「場の雰囲気が違って滑りまくっているのがよく分かって（苦笑）。」と、恐縮しきりだったが渕上は「賑やかさでは1番でしたよ！」と、大洗の関係者も含めて30人近くが壇上に上がった思い出を楽しげに振り返る。
続けて、発売中のBlu-ray特装限定版の話となり、本編が119分に対して映像特典が224分あるという仕様やDTS Headphone:X、という立体的に音響が再現されるということ、そしてOVA『愛里寿・ウォー』の話題へ。
愛里寿について渕上は「OVAでかなり印象が変わったキャラクターかなと思います。愛里寿は表情の変化はあまりないですし、言葉もポツリとつぶやく暗い子なのかなと見えるんですけど、OVAでは様々な表情が見えて、愛里寿超カワイイじゃん！って思って」と、見方が変わったそう。さらに、劇中に出てきたボコというキャラクターについて渕上は「お姉ちゃんの西住まほは、ボコに対してどう感じているのか聞いてみたいです」と言うと、杉山プロデューサーは「一刀両断にされるかも」と、話して盛り上がっていた。
ほかにも、これまでの作品を通して印象が変わったキャラクターがいるかと質問された渕上は、「バレー部のキャプテンの磯辺典子さんです。熱血キャラですけど、すごい活躍するようになりましたよね。最初バレー部って、歴女チームとか風紀委員チームとかのキャラクターの印象が濃すぎて印象に残るんですけど、バレー部チームがちょっとキャラ的に弱いと思っていたんです。段々キャプテンの存在感が増していったなと感じます。今後何か展開があったときにバレー部が最強になるんじゃないかと思って」と、熱弁を振るったが、杉山プロデューサーは「それは戦車（八九式中戦車）的に無理です。57ミリ砲なんで」と、バッサリとぶった切ることもあった。
終盤には8月28日にパシフィコ横浜で開かれる『第2次ハートフル・タンク・カーニバル』にキャストが20人以上登壇するという事に関して、渕上は「何をやるかは聞かされていません。（昨年11月20日の）劇場版公開前夜祭も22人で登壇して舞台挨拶をしましたが、今回はイベントとしてコーナーもあるでしょうし、何が起こるか楽しみです、アニメのイベントで10人以上というのもなかなかないのに20人以上って（笑）。ワクワクしてます」というと、廣岡宣伝プロデューサーも「何もというわけではないですけど、そんなには決まってません」と、これから練りあげていくようだった。このイベントは、Blu-ray特装限定版の特典として「チケット優先販売申込券」が封入されている。
最後に、杉山プロデューサーは、「とにかく長い間みなさんに応援して頂いてここまで来ることができました。いい作品を作ってくださったスタッフにもファンのみなさんにも感謝です。ファンのみなさんが行ってみたいと思った大洗の街で、大洗でも作品を観て歓待してくれるみなさんがいて、この作品とファンと大洗というトライアングルが大きく育ったということに関して、みなさんのご支援を感謝しています」と、メッセージを。
渕上は、「公開後も、ガルパン以外の作品にかかわる機会も多く頂いて、始まって終わってを繰り返す中で、今日またバルト9さんでガールズ＆パンツァーの舞台あいさつで立っている。前々からガルパンは私の実家のような存在ですと言っています。いろんなところ（作品）に嫁に行くような感じで、たまに実家に帰ってくると本当にリラックスした状態でイベントに参加出来ます。今回改めてそう感じました。個人的にこれからもいろいろ頑張って、またガルパンに戻ってきてというサイクルができたら嬉しいなと思っています。ガルパンは私にどれだけのものを残してくれるんだろうと、感謝してもしきれないです。みなさま応援して頂いてありがとうございます」と、心情を話していた。
ラストは恒例の会場一体となった「パンツァー・フォー！」を叫んで終演となった。
アニメーション『ガールズ＆パンツァー 劇場版』は絶賛上映中！
