NO IMAGE

ささきいさお渋谷の新名所でデカレンなど5曲歌唱!歌手として「声の出る限りは」と気合

 “アニメソング界の大王”として知られる歌手・ささきいさお(73)が22日、東京・渋谷モディ内のHMV&BOOKS TOKYOで新曲『ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER/悠久浪漫』(日本コロムビア)発売記念イベントを開き、300人の観客が詰めかけた。

 1960年にデビューして今年で55年を迎えたささきが5年ぶりとなる本作をリリース。その発売を記念した本人直筆サイン入りオリジナルクリアファイルのお渡し会で、CDショップでの単独インストアライブは約10年ぶりとなった。

 時間になると、『宇宙戦艦ヤマト』が場内に流れだし、ささきが颯爽と舞台に上がると「『宇宙戦艦ヤマト』から元気よくいきましょう!」と、伸びやかな歌唱を見せる。オープンスペースでのイベントとなったため、ささきの声に店内を歩いていた人もどんどん集まってくることとなり、周囲は人だかりができることとなった。

 MCでは、元マルイシティが新たな新名所・渋谷モディとしてリニューアルオープンして3日目ということに感慨深げ。活動55周年への思いを「55年になったなって。おかげさまで、55年この厳しい芸能界で生き延びることができました」と、しみじみで、「あと、2、3年はできるかな(笑)。いくつまでできるか分かりませんが、声の出る限りは頑張っていこうと思っています」とのメッセージを寄せた。

 楽曲『宇宙戦艦ヤマト』については、「考えてみると本当に運が良かったと思います。良い歌だと思っていたんです。でも、当時は全然はやってなくて、半年で打ち切りになって、ああダメかと思っていたんです。でもいまは、やっぱりなんだかんだ言っても『宇宙戦艦ヤマト』というのは、僕にとっては、『宇宙戦艦ヤマト』のささきいさおってつくんだろうと」と、感慨深げだった。

 また、その美声の秘密について、司会から質問が飛んだが、「これは親からもらったものだから。うちの親父はもっといい声だったんですが、その代わりオンチだった(笑)。声というのはあるところまでは、鍛えれば鍛えるほどいい声になって、そこから先はあとは分からないです。声を鍛えるってあんまりできなくて、呼吸法がちゃんとできるように横隔膜をちゃんと鍛える。腹筋もあんまり締め過ぎちゃいけないとか難しいんですよね」と、いろいろな鍛錬を積んでいるようだが、「きつい仕事が多くなってくると長持ちしそうもないかなと思う時もありますけど、きょうみたいに声を出せれば大丈夫でしょう(笑)」と、この先への実感を口にしていた。

 ミニライブ終盤にはいよいよ新曲『悠久浪漫』を観客を前にして初お披露目することになったが、「銀河のきらめきを吹く風にして少年が飛び立ったという感じで、僕が幼い頃にエルヴィス・プレスリーに憧れてこの世界に入っていろんな苦労を重ねてきたというのを歌にしたいなと思って作りました。阿久悠先生の字を少し頂いて、『悠久浪漫』という題名にしました。作詞は昔はしていたんですけど、なかなか良い詞ができなくてね。頭ひねくり回してなんとかできました。50周年のときに作曲をお願いした鈴木キサブロー先生にお願いしたんですが、鈴木先生も随分悩んだみたいです(苦笑)。それでもなんとかレコーディングにこぎつけました」と、裏話も飛び出していた。

 最後の『ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER』の歌唱では観客も手拍子と最高潮に盛り上がるなかでのものとなり、歌い終えたささきも満面の笑みを見せていた。

 ■セットリスト
 M1:宇宙戦艦ヤマト
 M2:銀河鉄道999
 M3:秘密戦隊ゴレンジャー
 M4:悠久浪漫
 M5:ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER

広告