メディアに出ることなく、1作品で13万人を動員し、ブームを巻き起こした伝説のエンターテインメントショウ「THE CONVOY SHO」の最新作「1960」の報道陣向け公開稽古が22日、都内で行われ、主宰の今村ねずみ（57）、メンバーの瀬下尚人（49）、石坂勇（53）、舘形比呂（50）、黒須洋壬（49）、トクナガクニハル（50）が出席。主演・脚本・演出のひとり3役を務める今村は「見どころはCONVOYの全部。凝縮したCONVOYならではのエンターテインメントをお届けしたい」と熱烈PRした。
“CONVOY”は1986年に結成。”走り出したらとまらない”を合い言葉に、芝居を中心に歌、ダンス、コント、楽曲演奏と多彩なパフォーマンスを取り入れたエンターテインメントバラエティーショウを展開。世界の北野武に「死ぬまでに1度はみるべき公演」といわせしめたステージだ。
6年ぶりの劇場公演となる新作は、嵐の夜にドアの向こうに現れたコンシェルジュから「忘れ物です」と手渡された一冊のノートとメッセージをきっかけに、次々と謎の男たちが現れ、忘れかけていたノートとともに男たちが動き出すという物語。平均年齢50歳を超えた長身の男6人が独自の世界観でミュージカルに新風を吹き込む。
舞台関係者の設定の主人公役を務める今村は「自分が迷って最後に行き着くところはやっぱり劇場というストーリー。僕の作品は自分にとって身近な題材が多い。行き着く場所は最終的には自分で歩いていかなきゃダメでしょ、その道しるべになっているのは実は身近な人。そんなことが伝われば」としみじみ。
6年ぶりの劇場公演にも「それぞれが他で活動しているなかで、お互いに個々の芝居観や情熱を核心に触れて問いつめだした。そうじゃないと長くやっている意味はない。毎日午前11時から夜8時までずっと稽古をやっていても時間が足りない。こういうおっさんもいるんだなということを観てもらえたらうれしい」とやる気満々。
オーバー50にも関わらずこの日の稽古ではキレのよい動きを披露していたメンバーも「おっさんの勇姿を観にきてほしい」（黒須）、「この年齢になるまで一緒に役づくりができるというのもなかなかない。若い人にもぜひ観てほしい」（舘形）、「脂のってるオレたち、旨みが凝縮された熟成肉を観にきてほしい」（瀬下）、「役者は娯楽だが、これだけ真正面からぶつかってやれる仕事というのを次の世代にカッコ良くみせたい」（石坂）、「根源は表現するのが好きということ。楽しんでいる僕らを観てみなさんも躍動してほしい」（トクナガ）とそれぞれ想いを伝えていた。
11月4日から東京・天王洲銀河劇場で開幕。
