
「TVアニメ『GANGSTA.(ギャングスタ)』の振り返り上映会~便利屋@TOHO シネマズ新宿~」が9月13日、東京・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で開かれウォリック役・諏訪部順一、ニコラス役・津田健次郎が登場した。
漫画家・コースケ氏が『月刊コミック@バンチ』(新潮社)で連載中の『GANGSTA.』。今年7月からTVアニメが放送中で人気を博している。マフィアの支配する街・エルガストルムで宅配から殺し、護衛に人探しまで、なんでも請け負う“便利屋”を生業にするウォリックとニコラス。エルガストルムでしか生きられない健常者(ノーマル)たちと“黄昏種(トワイライツ)”と呼ばれる超人的な能力を持つ者たちの、さまざまな使命と運命が描かれるハードな世界観の作品だ。
オープニングは、諏訪部がウォリックがよく使う「チャオ」と、お茶目にあいさつすると津田は「ニコラスはそういうのないからなぁ」と、ちょっとうらやましげ。さらに、諏訪部はニコラスがいつもつけているドッグタグのアクセサリーを津田がつけていないことへ、「きょうはタグなしですね(笑)」と、イジるなど和気あいあいなやりとりで幕を開けた。

上映会では津田チョイスの2話『HUNDEMARKEN』と諏訪部チョイスの6話『THORN』と最新の10話が上映された。津田は、「シンプルです。ニコラスがすごく喋っているからです。あとは天使なニナちゃんが登場していて、ニナちゃんとの関係が柔らかい感じで良かったのではないか」と、理由を挙げる。
一方の諏訪部は6話を選んだ理由として、「ラストの方のアレックスとウォリックのヘッドバットのくだりが好きなんです。オーディションのときにあったセリフもあって、思い入れがあるのでぜひ映画館で観てほしいと思いました」と、語った。
話題がアフレコで苦労した部分へ移ると、津田は、ニコラスが聴力を失っているキャラクターということを踏まえ、「セリフが聞きとれるかバランスが難しくて。アフレコでも大体3テイクやっています。1テイク目ではハッキリした感じで、2テイク目で聞きとりづらくやってみる。それで、3テイクを中間ぐらいでやってみてOKが出ます」と、難しい役に試行錯誤しながらだったという。

話数が進むにしたがって、登場人物がどんどん増えてきて、人間関係なども複雑にからみ合っていく本作。諏訪部は「ウォレスと少年時代のニコラスが出てくるときや、キャラクターが後半増えてきてわれわれ(諏訪部と津田)の出番が少ない」と、ぼやくと、津田も「ただでさえ少ないのに!」と、心の声を叫ぶことに。実際10話のアフレコの様子を、諏訪部は「スタジオに人が入りきれないくらいだった」と、裏話も飛び出していた。
10話の感想へは、「ちょっと持ち直したというのが正直な感想です」とポツリ。この諏訪部の発言に登壇した遠藤プロデューサーは、「放送のときに完全な形で観て頂くというのが本来の形ですが、それが出来ない話数もありました。10話も正直『アレックス?』というところがあったのでアレックスファンの人すいません。すべてちゃんと直します」と、パッケージ版での修正を予告するという一幕もあった。
ほかにも、原作では生々しい凄惨なシーンもあるため、「読者のみなさんからアニメ化されると聞いた時にどうするんだろうという声もあがっていたんです」と、諏訪部。さまざまな工夫を経てオンエアできるものとなっているという苦労もあるそうだが、諏訪部によると「おかげさまで耳に入っている評判では上々のようで、外国の方から評判がいいですね」と、評価を話す。それを裏付けるように、遠藤プロデューサーは「海外でも字幕で配信しているのですが、ツイッターで英語やフランス語、なかには読めない言語でもメッセージをもらってます」と、反響を語っていた。
収録はすでに終わっているそうだが、残す11、12話の見どころを、津田は、「あれがああなってこうなってうわーってなります(笑)。本当に言えないことばっかりなんです。相変わらず面白さは落ちていない」とのことで、諏訪部は、「11話は衝撃的ですね。12話でもまさかのという感じで、どこまでやるのと思っているかもしれませんがあそこです。突然わけわからない感じで謎の人物が出てくるとか妖怪大戦争みたいなことはありません(笑)。12話ラストまでお付き合い頂きたいです」と、アピール。
放送も9月中には終わるとのことで、続編についての期待を寄せるトークもあり、イベントは大盛況のうちに終了した。





































