アニメ『純潔のマリア』イベント『オトナの夏休みを満喫!「純潔のマリア」完全版オールナイト上映会 ~トークもあるよ!~』が8月21日夜、東京・シネマート新宿で開かれ主人公マリア役・金元寿子、アルテミス役・日笠陽子、プリアポス役・小松未可子、谷口悟朗監督が登壇した。
戦争絶えぬ中世・英仏百年戦争の時代が舞台。戦を嫌う処女で聖母の名をもつ魔女・マリアが人の世の理に対して及ぼしていく影響などが描かれた。今年1月から放送された本作のBlu-ray&DVD第6巻<最終巻>が8月26日に発売されることを記念してのオールナイト上映会となる。
上映前にトークショーが開催。舞台上に用意された日笠と小松の座席には、それぞれアルテミスとプリアポスのぬいぐるみが座っているという粋な演出が!金元、日笠、小松がほんわかと喋りながら登場し、観客は拍手で出迎えた。
まずはフリートークで、今年した夏らしいことへ、日笠が「花火を見ながらバーベキューしちゃった」と、2人を羨ましがらせる。金元は友人とプールに行ったそうで、小松がどんな水着を着たのかと詰め寄ると「上は黄色で、下はデニムのショートパンツ」といい、小松が「(金元の)イメージにない!」と、新鮮な驚きがあったよう。ちなみに小松は、『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)を20時間ほど観るというインドアだったため「このイベントを夏の思い出になるように」とのコメントを寄せた。
アフレコ現場については、ありすぎてどれを語っていいか分からないというほどいろいろあったそうだが、日笠は、「本当に良い現場でした。温かいし、(声優の)いろんな世代の方がいらっしゃった」と、しみじみ。
一方、マリアを演じる上で金元が苦労した点について、「呪文のところが苦労したなって。なかなか言い慣れないし、意味もあるんですけど、言い慣れていないといけないので、初回は慣れてない感じがして反省している点ではあります。でも、楽しかったです」と、熱を込める。
小松もプリアポスが“辱められる”シーンが苦労したといい、「“指揮官の愛人”のところに放り込まれたときのシーンは何度もやり直してます。終わった後も私、何度も『あれで良かったんでしょうか?』って聞いて」と、自分でも懐疑的だったのだとか。さらに、小松は「『誰でもいいから、はやくやりてー!』というセリフを言ったのは、人生でも今後ないと思います」と、恥ずかしがったが、金元が「みかこしの初めてを頂きました」とからかい、小松はさらに照れていた。
その後は、谷口監督も3人に交じってトーク。
まずは、キャスティングについての話題へ。谷口監督はアルテミスへは変わらないキャラクターで各キャラクターの港になってくれるような声を、プリアポスは場がシリアスになったときでもコメディーリリーフとしてあまり重たくならないよう、かわいそうな感じにならない声を求めるなどロジック重視で決めたそうだ。
イベント終盤に谷口監督は、Blu-ray&DVDの完全版ではオンエア版よりも描写などがパワーアップしていることを明かし、「途中から海外の反応があったりとかしたので、よりその辺をきちんとつなげたりとか、描写は大丈夫なのかとか確認しています。それとよりブラッシュアップしようというので、戦いだったりも、手を入れなおしていますので、楽しんでもらえれば」と、海外からの評価が高まっていることをアピール。
最後に谷口監督は、「百年戦争末期というなかなか詳しい人もいなかったり等、日本のテレビで、アニメーションでやるというのは簡単ではないだろうと当初から思っていました。とくに日本のアニメーションのファンの人達が、この作品に対して視聴し続けて頂けるかどうかということに関しては、私をはじめとしてスタッフの間でかなり懐疑的ではありました。でも、実際に始めてみて、きょうのイベントにお越し下さった方々、Blu-ray&DVDを買って応援して頂いている方がいて、『あっ、まだまだ日本のアニメーションは大丈夫だ!』と、私としては感じています」と胸の内を語り、金元は、「愛のこもった作品で、終わってしまうのが寂しいですが、こうやって話すことができて嬉しいです」と、締めくくっていた。
『純潔のマリア』Blu-ray&DVDシリーズ好評発売中!最終第6巻8月26日より発売!