女優・蒼井優（29）と声優・山寺宏一（54）が4日、東京・西麻布のディズニー・スタジオでアニメ『スティッチ！パーフェクト・メモリー』公開アフレコを開いた。
人気テレビアニメ『スティッチ！』3年ぶりのスペシャル番組『スティッチ！パーフェクト・メモリー』が放送。蒼井はヒロインの銀河連邦の女性型情報解析ロボット・ティーラを演じる。ほとんど感情を見せず、常に任務に忠実なティーラだが、スティッチと一緒に行動することで次第に心を通わせあっていく姿が描かれる。
公開アフレコでは、音周りの不備からNGを出してしまい“もう1回”とジェスチャーで苦笑いしつつ、スティッチの世界に溶け込んだ演技を披露することに。
ディズニーストアにまで行くほどスティッチ好きという蒼井は、本作出演を喜んでいたよう。ティーラという役へは、「ロボットの役なので、いろんな声を想像して自分なりに、いろんなパターンを録音してみて、こういう感じなのかなとやってみて、高い声かなと思っていたんです。でも現場に入ってみたら、もっと低くと演出頂いて、ロボットっぽい声じゃなくて人間っぽい声でと言われたので、あまり普段の私の声と変わらずでいい感じだったので、自分の想像力のなさというかまったく自分が想像してなかった声を求められたことが、ちょっと悔しいというか、声優さんのお仕事をやらせて頂くんだったら、パッと一発で求められる声を出さないといけないなと思って反省しました」と、プロとしての高い意識を話し、報道陣を感心させることも。
さらに、スティッチの声を演じる山寺とは15年前に『おはスタ』（テレビ東京系）で共演して以来の共演となり、「優ちゃん覚えてるかな？」と2人で「おっはー！」とあいさつして場内を和ませる。
久々に会ったため、蒼井は“山寺さん”と距離があったが、山寺は気さくに「山ちゃんって言ってほしいな」と、呼びかけ、蒼井は「（蒼井出演部分の）レギュラーが1年で終わって本当に寂しかった」と、懐かしんだ。
ティーラについて、山寺からは、「卒業した『おはガール』と共演するというのは僕の1つの目標だったんです。それでやったと思って。ティーラは優ちゃんがやると分かってはいたんですが、一瞬分からないくらいだった。さすが演技派女優だな、いろんな引き出しを優ちゃん持ってるなと思いました」と、べた褒めで、蒼井はこれに恐縮して、「変な汗かいてきた」と、額の汗をぬぐっていた。
最後に山寺は、「相当スケールの大きな作品になっています」とアピール。蒼井からは、「アニメの世界で宇宙規模の話になっているんですけど、私達の世界で起こる問題と、スティッチの世界で起こる問題の解決はつねに一緒なんだということが見ていて分かって、そんなストレートなメッセージを発信できるのは、私は素敵だなと思ったんです。もちろんお子さんも楽しめるでしょうけど、ストレートに何かをぶつけるということに照れくさくなっている大人の方にも観てほしいなと思います」と、PRし、それを見ていた山寺が「中学生だった優ちゃんが…立派です」と、目を細めていた。
アニメ『スティッチ！パーフェクト・メモリー』は7日午後6時30分よりディズニー・チャンネルにて世界初放送！
