歌手・華原朋美が12日、東京・日本武道館で若者への献血を呼びかけを目的としたライブイベント『LOVE in Action Meeting （LIVE）』2日目公演に登場した。
6月14日は世界献血者デーに合わせて、2009年10月から行われている若者へ献血を呼びかけるために立ち上がったイベント。抽選で1万6000人（各日8000人）を無料招待していることでも知られ、献血の重要性や必要性を呼び掛ける。前日、11日はロックバンド『Aqua Timez』、『Silent Siren』、『SCANDAL』、May J.がパフォーマンスで魅せた。
この日、トップバッターとして華原は登場。『I BELIEVE』、『はじまりのうたが聴こえる』の歌唱後に、「きょうはみなさんに会えるの楽しみにしてました。トップバッターで緊張しましたけど、みなさんの明るい笑顔に吹っ飛びました」と、笑みを見せる。
献血へは、「みなさん献血はしたことありますか？私も3年前に芸能界に復帰させて頂いたんですが、自分の都合によって、あまり生きていくことが、できない状態にあったんです。それから徐々に徐々に元気を取り戻していく過程の中で、自分が自分のことを大切にできなかったりとか、自分が自分を傷つけてしまったりとか、そういうことが申し訳ない気持ちになってきたんです。私は復帰の前にフィリピンでボランティア活動をしてまして、そこには生まれながらにして、寝たきりの子どもたちや、お父さんお母さんのいない子どもたち。そこには血が欲しくてたまらない子どもたちにたくさん会いました。それまで、自分はこんなに健康に生まれてきたのに、なんで自分の命を大切にできなかったんだろうっていうことに、そこで初めて気がついたんですね。そこで、自分の心の中に強く誓ったんです。『自分は恵まれているんだから、こうして生まれてきたんだから、もっと自分のこと大切にしよう』って気持ちになりました。元気になっていく過程で、献血ということを知り、献血をしました。やはり自分の体に針が刺さるってちょっと痛いことだけど、その先にはもっと良いことが待っているというか、その時は分からないです。でも終わった瞬間に、この私の真っ赤な血でどれだけの人を助けられるんだろう、どれだけの人が役に立った、ありがとうって思ってくれるんだろうという気持ちになりました。それで、私は人のために誰かのためにとか、そういうのではなくて、そういうことをすることによって、自分自身が誰かの役に立ててるのかなというので、感謝の気持ちが生まれました。こういう話をするのはもしかしたら生意気だったかもしれないけれど、自分自身がそういうことをできたことで、優しい気持ちになれたということをここで伝えようかなと思ってこのステージに来ました」と、約3分以上にわたって熱い思いをスピーチをし続けた。
また、華原は、「私、生まれた時はA型だったんです。でも献血をしたらO型ですよと言われて、『えっ！？』ってなって。占いもA型で見てきた私が急にO型になったんですよ。血液型って変わるんですかと聞いたらないと言われたんですが、なんでこんなことが起こるか聞いたら、お母さんの体から生まれた時にへその緒でつながっているわけです。そんなへその緒からお母さんの血液が採れてしまう場合があるそうです。そうすると、お母さんはA型だったので、A型ですよと言われて生きてきてしまった。急にO型になったということで、たくさんの迷いがあって、占いでA型を見ていた私はなんだったんだって（苦笑）。もしかしたらみなさんの中で、血液の検査をしたときに、同じようなことがあるかもしれません」と、エピソードも披露し、観客を沸かせ、華原ラストの『I’m proud』を熱唱して見せた。
この日はほかにも、『氣志團』、クリス・ハート、『Da―iCE』、『AAA』が登場し、司会はおなじみの山本シュウと小林麻耶が務めた。
■セットリスト
◯華原朋美
M1：I BELIEVE
M2：はじまりのうたが聴こえる
M3：I’m proud
◯Da―iCE
M1：FIGHT BACK
M2：ハッシュ ハッシュ
M3：BILLION DREAMS
M4：TOKI
◯クリス・ハート
M1：まもりたい
M2：どんなときも
M3：翼をください
M4：道
M5：糸
◯氣志團
M1：One Night Carnival
M2：Don’t Feel,Think！！
M3：喧嘩上等
◯AAA
M1：I’ll be there
M2：Lil’ Infinity
M3：Love
M4：PARTY IT UP
