
俳優・綾野剛(33)が7日、東京・新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で主演『新宿スワン』(監督:園子温/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)完成披露試写会を俳優・山田孝之(31)、沢尻エリカ(29)、伊勢谷友介(38)、金子ノブアキ(33)、深水元基(35)、豊原功補(49)、山田優(30)、園監督(53)、脚本を担当した鈴木おさむ氏(43)、山本又一朗プロデューサー(67)とともに開いた。
新宿歌舞伎町に彷徨いついた一文無し、金髪、天パーでも純真の白鳥龍彦(綾野)が、スカウトマンとして働きつつ、さまざまな人に出会い試練と運命に立ち向かいながら成長していくアウトロー作品。舞台あいさつ直前にはレッドカーペットセレモニーを開いて歌舞伎町を練り歩き、ファンとともに盛り上がった。
綾野は龍彦を演じるにあたって、「出し惜しみしないことを心がけました。いくら過大な表現方法であろうとも、それを怖がらずに表現することを諦めないっていうことに徹しました。和久井健先生が描かれた『新宿スワン』の表情とか髪型とかを意識しました」と、作品の演出と原作をだいぶ意識したよう。豊原も、「綾野くんが出し惜しみせず本気でやっちゃうんで、それだけの迫力が出ていると思います」と、裏付けていた。

一方の山田孝之は、「現場に入る前に、『スカウトマンたるものは』とバーっと書いたものを頂いて、僕の役のシーンをピックアップしました。普通ですいません」と、なぜか恐縮気味。
山田優へは、男性キャストの役の中で誰が一番スカウトに向いていたかという話題を振ると、「役だとしたら気持ちいいのは龍彦。それだけお願いされたら、じゃあと言っちゃいそうになる気持ちが伝わってきそう」と挙げた後、ではキャスト本人なら誰かと続けて尋ね、「みなさんすごいうまそうだと思うんですけど、レッドカーペットを見ていて、やっぱり伊勢谷さんかなと思いました。サービス精神おう盛で無邪気なところ。女の人はグッと来ると思います」と、チョイス。
その当の伊勢谷は、「優しくまとめてくれてよかった」と、メッタ斬りにならなかったことに胸をなでおろしつつ、「僕は得意じゃないです。僕は綾野くんがうまいと思います」と、綾野にパス。「どう考えても苦手ですけどね」と、即否定する綾野に、伊勢谷は「孝之とかはとくに苦手じゃない?人見知りだから」と返すと、すかさず綾野が「こう見えてスッと人の中に入っていく能力を持ってますよ。孝之は」と、フォロー。
この綾野の発言に山田孝之は、「俺の何を知ってるんだよ、お前!」と詰め寄ったが、綾野は「お前のこといろいろ知ってるよ!」と、なぜか一歩も引かず、ついには綾野が「約2年後ぐらいに孝之と入籍できたらと思います」と“予告結婚”コメントが唐突に飛び出し、妙な空気が場内を包む。
しかし、その話題は止どまることなく、山田に綾野との共演はどうだったかと尋ねた際に、「やりやすかったですよ。共演もそうですが、僕は初めて聞いて動揺しているんですが、2年後結婚するらしくて…。それくらいの間柄なんで、アクションシーンとかも」と、“結婚”発言に動揺した心情を素直に話すと、綾野が「お前ドキドキしてんなよ(笑)」とツッコミを入れ、山田孝之は「いきなり言うからさ…」と、返答。
そのやりとりを見ていた園監督は、「でも、この人(山田孝之)めっちゃふざけてるけど、現場は(役に)なり切ってて、話しかけるのが怖いくらいで。泣きが止まらなかったりして。こうやっておちゃらけて自分を隠しているタイプ」と、本性を推測し、山田孝之は「なんで今言ったんですか!?」と、またも動揺していた。
ほかにも、『いまが命の賭け時なんだよ!』という龍彦のセリフにかけて、自分の人生で命を賭けたエピソードを問うと、綾野は「5月30日の作品の公開までは賭け時のような気がします」と言えば、山田孝之は「命賭けたことないですね。僕みたいなタイプは賭けちゃったら本当に死んじゃうと思うんで。酒飲むときくらいですかね。きょうは死ぬ気で飲むぞと。玉砕するつもりで飲んでいます」と、独特のエピソードを披露、場内を沸かせていた。
映画『新宿スワン』は5月30日より全国劇場にて公開!










