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プロが教える交通事故回避への安全対策6箇条とは?交通事故5大要因も発表

プロが教える交通事故回避への安全対策6箇条とは?交通事故5大要因も発表
プロが教える交通事故回避への安全対策6箇条とは?

 コミュニケーションの力で首都高の交通事故を減らす『東京スマートドライバー』プロジェクトの一環として、5日午前9時から午後6時までの間に首都高速道路内での交通事故件数ゼロを目指すため行われる史上最大の社会実験『TOKYO MIRAI JUNCTION』。

 『東京スマートドライバー』プロジェクトは、具体的に事故を減らすため、一般ドライバーが考える交通事故の5大要因((1)眠気・疲労(睡眠不足など)、(2)考え事・注意散漫・脇見、(3)不慣れ・道がわからない(出口が分からないなど)、(4)イライラ・ストレス(渋滞、焦り、など)、(5)運転環境の変化による影響(悪天候、路面の悪化など))による影響に対する安全対策を120人のプロドライバーにアンケート調査を実施。その結果安全対策のトピックス6箇条が提示された。

 ■プロに学ぶ安全運転6箇条
 ◯大切な人を想う気持ちは何事にも勝るお守り
 ◯どんなときも休憩を忘れるべからず!
 ◯考え事はしない!集中!集中!
 ◯事前の準備を怠らない
 ◯プロはあきらめでイライラ防止!!
 ◯音楽は運転と親密な関係

 以下、解説。

 『大切な人を想う気持ちは何事にも勝るお守り』について。眠気・疲労の予防・解消策として個別回答では、「子供の写真をダッシュボードに置く。これに勝るアイテムはありません」といった意見や、ストレス・イライラなどでも、も「イライラを感じた時は子供の笑顔を思い浮かべる」「家に帰ると家族に会えるということを考えるとイライラも解消される」等、大切な人のことを思う気持ちで安全運転を意識するという意見が上がった。

 『どんなときも休憩を忘れるべからず!』について。「眠気・疲労」の予防・解消策として2位の87.5%、 「イライラ・ストレス」の予防・解消策として1位の73.3%と、多くのドライバーが実践していることは「PAで休憩をする」という行動(1位は「窓を開ける」の94.2%)。また、個別回答に上がっている休憩の仕方としては、MINTIAやレッドブル、フェイシャルペーパーといった定番なものから、耳かきといった変わったアイテムを常備しているという意見もあった。

 『考え事はしない!集中!集中!』について。「考え事・注意散漫・脇見」の予防・解消策は、細かい設問に対しては、目立った実践例が出ることはなかったが、個別回答を見ると、「とにかく運転に集中すること」「緊張感を持ち、真剣に運転すること」「プロであれば、運転中は運転に専念するはず。そうでなければ運転してはいけない」などの、プロ精神あふれる回答が続出。運転の専念がキーワードになるようだ。

 『事前の準備を怠らない』について。プロドライバーは運転前から事前の準備を怠らず、「不慣れ・道がわからない」の予防・解消策として、「事前にルートを確認しておく」という回答が最も多く、実践している割合は96.7%、『運転環境の変化による影響』の予防・解消策でも、『天候を常にチェックしておき、悪天候時には特に注意して運転する』という設問にも、実践している割合が92.5%とほとんどの人が事前の準備をしていることが明らかに。個別回答では、「仕事の前日はお酒も少量に抑え、食事や魚や野菜など健康に気をつかい、睡眠は十分にとるよう心掛けている」「渋滞するポイントも事前に調べておくことで回避してる」と危機回避をしているそうだ。

 『プロはあきらめでイライラ防止!!』については、「イライラ・ストレス」の予防・解消策のなかで、「“お先にどうぞ”という意識を持ち続ける」「譲る心を持つ」「イライラしてもいいことがないので、イライラしない」「混雑は当然のことなのでイライラしない」と、割り切りの大切さが挙がった。

 『音楽は運転と親密な関係』について。イライラ・ストレスの対策として約9割がお気に入りの音楽をかけることに、約7割がヒーリング音楽を聞くことに効果があると思うと回答、さらに、「渋滞にはまったら大きな声で歌う」という対策を実践している人も3人に1人の割合だった。さらに、運転環境の変化による影響の項目では、「景色が単調な道では、眠くならないよう音楽をかけるなど防止策をとる」という行動を実践している人が8割を超えた。音楽は運転中に重要な役目を果たしているようだ。

 これらのプロの回答に、『東京スマートドライバー』プロデューサーの山名清隆氏は、「プロドライバーは事故を防ぐための対策として、譲り合いの心、相手を想う気持ちを常に心がけて運転に臨んでいることがわかります。彼らは、運転技術だけではカバーできない、体調、運転環境、他のドライバーの運転など、心のイライラに左右されないテクニック、イライラする要因を自分で見つけて解決するテクニックを身につけています。それはちょっとした心がけで、誰にでもできることでもあります。日常生活においても、相手を思いやることで思いやりの波が広がるのと同じように、運転も落ち着いて自分をコントロールし、利己的な運転ではなく、利他的な運転を心がけることが大切です。そうすれば、自然と隣の車にも譲り合いの心が伝わり、やさしい運転の波が広がります。その精神がまさにスマートドライバーの目指す、世界一安全な道路を作るために重要な要素です」と、考察を披露している。

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