アイドルグループ『AKB48』総監督の“たかみな”高橋みなみ（チームA）が24歳の誕生日となる4月8日、東京・Zepp東京で初のソロコンサート『高橋みなみ 未来への決起集会～すべてのことの前夜～』を開いた。
今年12月に『AKB48』からの卒業を発表している高橋だが、“ソロ歌手としてステージに立ち、たくさんの人に歌を届けたい”という夢を抱いているだけに、念願のステージとなった。
1曲目に披露されたのは、2013年4月に初ソロシングルとして発表された『Jane Doe』。生バンドの演奏をバックに、力強いボーカルで観客を惹き付け、『お手上げララバイ』ではバックダンサーとともに、魅せるステージを展開。キャッチーなメロディの『瞳の扉』を白のミニのドレスで歌い、ミディアムチューンの『破れた羽根』では、グッと聴かせる歌声を会場に響かせていた。
さらに、高橋が、「大切な人のカバー曲を歌います」と語って歌ったのは、前田敦子のバラード曲『右肩』。しっとりと歌いあげたあと、いきなり前田から誕生日と初ソロコンサートを祝う声のメッセージが届けられるサプライズが！前田から贈られた誕生日ケーキも登場し、会場が一体となってハッピーバースデーの大合唱で、高橋はローソクの火を吹き消し、大きな拍手が起こった。
「24歳になりました。今年はAKB48での最後の1年になります。AKB48でいる間にソロコンサートができてほんとにうれしいです」と思いを語っていく高橋。さらには、AKB48グループの総選挙の話にも触れ、「今まで順位のことは言わないでいたけど、AKB48最後の年なので、1位を取りにいきたいです！」と前向きに話した。
そして、彼女の憧れの歌手のカバー、中森明菜の『少女A』、相川七瀬の『夢見る少女じゃいられない』を歌唱。T.M.Revolutionの『HOT LIMIT』の途中で、巨大扇風機の強風に高橋が飛ばされると、なんと西川貴教本人がステージに登場するという豪華な演出も。2人で熱唱するスペシャルな場面も見られ、ライブ後半戦は、『ブエノスアイレスに雨が降る』『愛しさのアクセル』とパフォーマンスを見せた。
MCで高橋は、改めてソロコンサート実現と誕生日を祝ってくれるファンへ感謝を。「4月8日は、新しい始まりの日でもあります。『AKB48』での残り9ヶ月、きっとあっという間に過ぎていくと思うんですけど、精いっぱいがんばります。卒業してひとりになって、期待と不安があると思います。でも、ひとりでステージを作れるようにもっともっと努力して、みなさんをもっと大きい場所に連れていきたいです！」と胸の内を語り、ファンから拍手が送られた。
ライブ本編の最後には『AKB48』のインディーズデビュー曲『桜の花びらたち』を。アンコールでは、約2年ぶりの新曲『孤独は傷つかない』を初お披露目。高橋がフェイバリットに挙げる織田哲郎が作曲したロックチューンを、彼女はパワフルに歌っていく。アンコールラストは、『錆びたロック』で会場全体がタオル回しの大盛りあがりとなり、コンサートはフィニッシュ。しかし、ファンのアンコールが止まず、急きょのダブルアンコールで、再び『孤独は傷つかない』を熱唱して終演を迎えた。
