舞台『神様はじめました THE MUSICAL♪』（脚本・演出：秦建日子）ゲネプロが20日、東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで開かれ、その仕上がり具合をメディアに向けて公開した。
漫画家・鈴木ジュリエッタ氏が『花とゆめ』（白泉社）に連載し、現在第2期となるアニメ『神様はじめました◎』（テレビ東京系）も放送され話題のコメディ作品が実写舞台化。父親が借金により蒸発し、借金取りに家を追い出された高校2年生の桃園奈々生がミカゲという男性を助けたことがきっかけで神社を家として譲渡される。その神社には神使の巴衛、鬼火童子の鬼切・虎徹が住んでおり、彼らとの共同生活が始まろうとするのだが…。
ゲネプロ前には桃園奈々生役・寺島咲（24）、巴衛役・八神蓮（29）、鞍馬役・南圭介（29）、瑞希役・高崎翔太（26）、鬼切役・加藤真央（27）、虎徹役・高岡裕貴（25）、鳴神姫役・川上ジュリア（21）が舞台衣装姿で囲み会見を開いた。
けいこへは、八神は、「普通1ヶ月も練習期間をとらない舞台も多い中、1ヶ月半けいこしました」と、長期にわたったことを話し、「アンサンブルの方も含めると総勢34人くらいなんですよ。それでけいこ期間中、8回くらいバースデーケーキが出てきた。けいこが終わって、解散ってならないぞってなると『誰かバースデーになるんじゃね？』と言ってて」とエピソードを話すと、南は「いち早くサプライズ感をなくそうとするんですよ！」と、ツッコミを入れて笑いを誘った。
寺島は、本作でミュージカル初体験となるが、「最初は大丈夫かなって感じだったんです。けれど、1ヶ月以上けいこをしてきてなじんできました。2時間近く通して芝居するってことが映画とかだとなかなかないので楽しいです」と、胸を躍らせる。見どころを尋ねると、「奈々生は周りに翻弄されているんですが、後半ではビシッと決めるところがあるので、個人的にはそこに注目してほしいです。それと、神使の契約シーンも観て頂けたら！」と、オススメ。
続けて、八神は、「この舞台で殺陣は大きいと思います」と、派手な立ち回りがあることを伺わせ、「あと遊郭のシーンあるんですけど、現実にはキャバクラとかほぼほぼ行ったことないんですけど、女性陣とイチャイチャするのが楽しいなと。巴衛としてなので鼻の下を伸ばさないようにしたい。それと、ミュージカルだと歌のシーンは物語の説明をすることが多いんですけど、内面を歌っているところも注目してほしい」と、アピールする。
南も、「歌ダンスどこを切り取ってもいいと思います。個人的には鞍馬の時間というのがありまして（笑）。そこは観てほしい」と、“お楽しみ”がある様子を見せていた。
また、ミカゲ役には声のみの出演だがアニメと同じく石田彰が当てており、八神は「本人だからすごいありがたい。違和感なくできます」と感謝すると、寺島も「練習ではほかの人が読み上げていたんですけど、石田さんの声だとやっぱり違うなと。声だけなのに、そこにいるみたいって感じて」と、絶賛。
高崎からは、「原作が人気の舞台ですので、僕達もプレッシャーがあります。原作ファンの方で迷っている方がいたら、怖いもの見たさというかで一度観に来て頂けたら。賛否両論するためにも来てもらえれば」と、PRしていた。
ゲネプロでは、奈々生と巴衛の出会いのシーンを歌で大きく盛り上げたり、殺陣とともに映像演出があったりと、随所に目を見張る部分も。アンサンブルのキャストらも主要キャストら同様派手な立ち回りや、ダンス、コーラス歌唱と、見どころ満載なものとなっている。
舞台『神様はじめました THE MUSICAL♪』は21日より29日まで東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演！
