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文化庁 贈賞理由に「ナルト万歳!」漫画家・岸本斉史氏が芸術選奨文部科学大臣新人賞に

 『平成26年度(第65回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞』が12日、文化庁より発表された。

 1950年から毎年、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア、芸術の11部門にて実施において優れた業績を挙げた人物や新生面を開いた人物に対して芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞が贈られる賞となる。

 今年は芸術選奨文部科学大臣賞にはシンガー・ソングライター山下達郎(62)、落語家・春風亭小朝(60)、脚本家・岡田恵和氏(56)が選出。

 なかでも山下については、「『Maniac Tour~PERFORMANCE 2014~』において、近年演奏する機会がなかった作品を主体としたツアーを実施。これまでのライヴ同様、録音化された作品とは別個に、バンドを率いての生演奏による自然発生的な要素を加味した柔軟な演奏を展開。とりわけ評価の高い歌唱をはじめ、充実した音楽内容はより完成度を高め、際立つ個性とその存在感を示した。『クリスマス・イブ』に代表されるこれまでのシンガー・ソングライターとしての実績や、竹内まりや作品における制作者としての手腕に加え、ポップス史研究者として一般への紹介における貢献など、今後、多方面での一層の活躍が期待される」との選評が寄せられた。

 一方、同新人賞には映画の呉美保監督(37)や、漫画『NARUTO―ナルト―』で知られる漫画家・岸本斉史氏(40)らが選出。

 岸本氏の選出理由について、「王道の少年マンガの要素である『挑戦、成長、戦い、友情と仲間の力』に奥行きを与える要素として『民間伝承や歴史や東洋文化の香り』を見事なバランスで組み込んで独自の宇宙観を生み出している。秀逸なキャラクター造形で描かれる登場者の多くが戦いに対して考え、悩み、対話を求める。世界がナルトに魅せられるのはこの『対話しようとする主人公の姿勢』にあるのではないか?より良き未来のために、ナルト万歳!」としている。

 なお、贈呈式は18日に行われる。

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