噺家で俳優の笑福亭鶴瓶(63)が27日、東京・グランドプリンスホテル新高輪「国際館パミール」で、『第38回日本アカデミー賞』授賞式が行われ、優秀助演男優賞を受賞した。
総合司会者は、昨年度の最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞のW受賞となった女優・真木よう子(32)と、2年連続の司会となった俳優・西田敏行(67)が務めた。
吉永小百合と鶴瓶は、『母べえ』(2008年)、『おとうと』(2010年)に続き、今回の『ふしぎな岬の物語』(監督:成島出/配給:東映)で、三度目の共演となる。鶴瓶は西田に、「撮影所で会ったときにえらい怒ってましたよね」というと、“サユリスト”(吉永小百合の熱狂的なファン)のひとりとして知られる西田は、「ちょっとカチーンときてました」と、否定せず。
鶴瓶への嫉妬心は今だ収まらずで、「小百合さんからお手紙をいただいたんですって、お手紙を」と言うと、鶴瓶は、「手紙もらいまして、ちょっと好きになる同士で」と、言ったから、また、西田の嫉妬心がさらに膨れ上がることに。「小百合さん、どうして手紙を出したんですか」と、吉永に問いただす。
今回の映画で初めて企画から携わり、プロデューサーとして編集にも立ち会った吉永は、「原作ではもうちょっと違う普通の雰囲気の会社員の役なんですけど、監督と相談して、鶴瓶さんみたいなキャラの方が楽しくなる。鶴瓶さんにお手紙出したんです」と、キャストの人選について説明する。
ロケ地が千葉県の岬で、クランクインが2014年2月だったこともあり、防寒対策を施しても寒さが耐えられないほどだったという。そこで、鶴瓶は豪勢な差し入れをしたという。「しりあいのうどん屋さんに頼んで、側まで来てもらって、みんなで食べれるようにしたんですよ」と、温かいうどんを差し入れたという。しかも、パッケージが鶴瓶の顔になっているというおちゃめなもの。