人気ダンス&ボーカルグループ『EXILE』で『三代目J Soul Brothers』のパフォーマー・NAOTO(31)が14日、東京・イオンシネマ板橋で映画『マンゴーと赤い車椅子』(監督:仲倉重郎/配給:アイエス・フィールド)大ヒット舞台あいさつを俳優・仁科貴(44)、仲倉重郎監督(73)とともに開いた。
突然の事故で脊椎損傷となり車イスでの生活を余儀なくされた主人公・彩夏(秋元才加)がリハビリや新たな出会いの中で再生を果たしていく物語。NAOTOは彩夏と恋仲となる車イスの青年でバンドのボーカリスト・翔太を演じている。
場内にNAOTOが姿を現すと、観客からは黄色い歓声が飛び交うなかでの舞台あいさつに。翔太というキャラクターへは、以前、秋元が舞台あいさつの際に7キロ減量して臨んだというほど熱の入ったものだと明かしていたが、NAOTOは、「自分とは正反対で、ほかの人とは相容れない鋭さを持っていると感じました。彼自身も病気を患っているのですが、自分の経験したことのないことばかりで、役を理解するのが大変だったんです」と、苦労もあったのだとか。それでも、「監督を始めいろんな方にお話を聞かせて頂いて、新鮮に楽しく演じることができました」と、気持ちを落とすことなく演じ切れたそうだ。
さらに車イスでの演技へ、「車イス生活をしている方の視点だったりとか、現場でのリアルな声を聴かせて頂いて、自分でも考えさせられるところがたくさんありまして、そういうことを感じながら演じさせて頂こうと感じました」と、新たな気づきがあったという。
本作では、歌手としてボーカルも経験することになったが、グループ内ではパフォーマーという立ち位置のため、「普段僕は踊るだけなので、普段できない経験をさせてもらいました(笑)。フワフワした感じの中で、やらせて頂きました。うちのボーカリストがレッスン受けている先生から同じレッスンを受けたので、間違いなくボーカルの匹敵するぐらいの歌唱力はあったんじゃないかなと自負しております(笑)」と、茶目っけたっぷりにボーカルにも“開眼”した様子を見せ、観客を沸かせていた。
仲倉監督からは、「彩夏と翔太は割と早く出会いますが、2人がどう関係が変わって行くか観て頂けると、納得していただけたり、あるいはちょっとやり過ぎじゃないというのがあるのではないかと思います。NAOTOさんの運動神経の良さとかも出ているのでそれも楽しみにしてもらえれば」と、NAOTOの見どころを語ると、当のNAOTOは、「映画を通して、誰しもがある悩みだったりとか挫折とかから一歩踏み出すということ、周りの支えてくれている人の暖かさを気づかせてくれる映画です。それを持ち帰って頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
映画『マンゴーと赤い車椅子』は14日よりイオンシネマ板橋・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショー中!