アニメ「『アカメが斬る!』殺し屋たちの謝肉祭(カーニバル)」イベントが1月11日、東京・代々木の山野ホールで開かれキャストや歌手ら総勢14人の豪華メンバーがトークショーや朗読劇、ゲームに歌唱とさまざまに盛り上げた。
月刊『ガンガンJOKER』に連載中でシリーズ累計240万部を突破している同名作をアニメ化。昨年7月から12月まで2クールで放送された作品となる。腐敗した帝都の要人暗殺を請け負う殺し屋集団『ナイトレイド』を描いたダークファンタジー。途中から『ナイトレイド』を殲滅するため組織された『イェーガーズ』と凄惨なバトルを繰り広げ、敵味方ともに壮絶な最期を迎える者が続出した。
この日は、アカメ役・雨宮天、タツミ役・斉藤壮馬、マイン役・田村ゆかり、レオーネ役・浅川悠、シェーレ役・能登麻美子、ラバック役・松岡禎丞、ブラート役・小西克幸、ナジェンダ役・水野理紗、エスデス役・明坂聡美、クロメ役・大橋彩香、スサノオ役・浅沼晋太郎、チェルシー役・名塚佳織、シンガー・ソングライターの沢井美空、アイドルグループ『私立恵比寿中学』メンバーで歌手・真山りかが登壇。
イベント開始となるとオープニング映像後に真山が登場し、第2クール オープニング・テーマ『Liar Mask』を熱唱し、場内の空気を一気に温める。歌い終わると雨宮、斉藤が登場し、そこからほかのキャストを呼び込み、拍手や歓声が飛び交った。
トークとともに『帝具争奪戦』と題して、『ナイトレイド』チーム(雨宮、田村、水野、小西、能登)と『イェーガーズ』チーム(斉藤、明坂、大橋、浅川、松岡)に分かれて、クイズ対決へ。正解すると、劇中でも出てきたキャラクターの持つ帝具を模したアイテムをゲットできるというもので、途中、生物型帝具のコロも登場し、和ませるシーンも。
そのコーナー最後には『殺し屋 帝具レース』として、チーム対抗で、それぞれが手にしたアイテムを使って風船をゴールまで運ぶゲームが開催。持った帝具の“能力”に苦戦する『イェーガーズ』チームの面々に対し、『ナイトレイド』チームは抜群の連携に加え田村の手にした『百獣王化ライオネル』が威力を発揮し大差で勝利!負けた『イェーガーズ』チームからは1人へ、エスデスの帝具となる『魔神顕現デモンズエキス』を模した、謎の赤い液体を飲むという罰ゲームが下されることに。チームで話し合いの末、「タツミ」コールが起こり、この声に斉藤は渋々イッキ飲み!「すっごい苦いです…」と泣きが入る斉藤に、明坂が「おいしかったか?」と、エスデスかのような“ドS”発言が飛び出すこともあった。
続いては、12人のキャストたちによる朗読劇が開催。完結を祝してということだったが、劇中で亡くなったキャラクターらから、“生き残り組”に対して「フラグを立ててたのに何最後まで生き残っちゃってるの?」(田村)のセリフも入るなど場内は爆笑。内容は前後編でタツミを巡って料理対決が行われるというもので、抜群のコンビネーションでテンポよく展開した。
さらに、沢井による第1クール エンディング・テーマ『こんな世界、知りたくなかった。』、雨宮による第2クール エンディング・テーマ『月灯り』のライブが開催。MCで沢井はキャラクターではチェルシーが好きだったことを明かし、『こんな世界、知りたくなかった。』の歌詞もチェルシーを思っての部分があるというエピソードを披露。ほかにも、沢井による作詞・作曲の『月灯り』は沢井初の楽曲提供だったことを知らされた雨宮は、「うわっ、どうしよう!光栄です!!」と、感激しつつ、「アカメたちの表には出せない内面が出ている曲だと思っています」と、楽曲への自身の解釈を話していた。
フィナーレは全員で一斉登壇。キャラクターへの思いとして、明坂が、「エスデスというキャラクターは私としては新境地でして、難しい部分もありました」と告白したり、松岡が「自分の中で出せる限界の声を出しました。最後に『ラバーーッ!』とタツミに言ってもらえて心残りはなかった」と、しみじみ。
一方で、小西は心残りがあるようで「アフレコが始まったと思ったら終わっていた(笑)。ですので、タカヒロさんには“あの世”の『アカメが斬る!』をやってもらえれば」と、スピンオフ作品をリクエストしたり、田村は「『アカメが斬る!』はマイン役でオーディションを受けた時からやりたいと思っていました。できれば続けていってもらいたいので“魔法少女マジカルマイン”とかどうでしょう?」と、茶目っけたっぷりに提案するなど笑いを誘った。
そして、斉藤は、「タツミくんが初めてオーディションに受かった作品でして、半年以上演じていて、『アカメが斬る!』ですが、タツミが主人公のような気がしています」と、相当に思い入れのある作品になったよう。最後となった雨宮は、「久しぶりにキャストのみなさんとお会いしたりして楽しく過ごせました」と、少し声を震わせながら胸いっぱいな様子を見せ、場内のファンへ向けて、「これからも応援してくれないと『葬る!』」と、アカメらしいセリフを叫び、終演を迎えた。