1980年代後半～90年前後にかけて、イギリス・マンチェスターを中心に起こった『マッドチェスター・ムーブメント』。The Stone Roses、New Orderなど伝説的なバンドを産み、OASISを始めとする様々なバンドに影響を与えた大きなムーブメントである。
都内を中心に活動しているロックバンド「The echo dek」は、そんな“マッドチェスターサウンド”直系のバンドだ。（ちなみに「The echo dek」というバンド名は、マッドチェスターサウンド代表格の1つとして知られるイギリスのロックバンド・Primal Screamのリミックスアルバムタイトルと同じである）
そんなが彼らが現在、話題の音楽サービス「Frekul（フリクル）」にて、期間限定で無料配信されている。
アイルランドのウェブマガジン『Unsigned＆Independent』に掲載されるなど、世界的評価も高い同曲。ダンサンブルでタイトなリズム、サイケデリックなギターが絡みあうと思わず体を揺らしたくなる。野呂昌生（Vo＆Gt）のボビー・ギレスピーを彷彿させる歌声にも心踊らされる。
今年の春には、全国流通のミニアルバムも発売予定の「The echo dek」。現代のリスナーには新しいサウンドとして聴こえるであろう彼らの音は、日本の音楽シーンに“エコーデック・ムーブメント”を起こすかもしれない。（津田 聖治）
【The echo dek】
2012年に結成。野呂昌生（Vo＆Gt）／藤野央之（Ba）／下山尚也（Dr）のスリーピースロックバンド。オルタナ、ファンク、パンク、エレクトロなどをミックスしたサウンドが特徴。2015年春に「Whirlpool Records」からミニアルバムを全国流通予定。
