元『AKB48』で女優・秋元才加(26)、三田佳子(73)が16日、東京・新橋のスペースFS汐留で映画『マンゴーと赤い車椅子』(監督:仲倉重郎/配給:アイエス・フィールド)完成披露試写会を仲倉監督(76)とともに開いた。
事故の大けがにより脊椎損傷となり車イスでの生活を余儀なくされた主人公・彩夏(秋元)。厳しいリハビリや新たな出会いの中で再生していく姿が描かれる作品。その出会いの中で生きる意味を彩夏に教え、やがて恋仲になっていく車イスの青年でバンドのボーカリスト・翔太を『三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE』と『EXILE』で活躍しているNAOTO(31)が演じている。
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赤いノースリーブのタイトドレス姿で現れた秋元。司会から撮影へ印象深かった部分を問われると、「車イスを乗りこなすという技術的な問題も難しかったですけど、彩夏がどう成長していくか葛藤であったり思いがあって、前向きに成長していくのかを監督にたくさんアドバイスを頂きながらだったと思います。監督が近くにいてアドバイスしてくださったり、実際に車イス生活をしている方々のお声もたくさん聞かせて頂けた」と、女優としていい経験になったよう。
さらに、秋元は「この映画に出演して、普段の生活で自分で気付かなかった部分の段差でもちょっと怖いんだ、街中のバリアフリー設備とかもまだまだな場所がたくさんあるんだなという部分も気づき、視野も広がりました」と、訴えた。
そんな秋元について三田は、「ハツラツとしてて、いままでアイドルで活動してきて、新しいところに飛び込んでくるというエネルギーが体全体にあってとてもいい感じでしたね」と、そのオーラに感じ入っていたそうで、「この役はどこかひ弱というより勝ち気な女の子のタイプで、秋元さんの持ち味がよく生かされていて、主人公がより一層魅力的になった」と、その演技力を認めることも。
ただし、三田は、「(秋元が)監督とやりとりしてるときに、役に入り切っちゃって、ものすごい勝ち気で食ってかかっててすごいと思って聞いてました(笑)」と、暴露すると秋元は「すごい勝ち気な役だったんで、撮影時期のことを周りの人に聞くとすごい強かったみたいで…」と、苦笑い。その打ち明けに三田は「私も『極道の妻たち』をやったときに本当に日常で普通の人との会話のときに、勢いで『何言ってんだ!』とガチャンと電話切ったことがありますよ。そうやって役になり切ってるときって普段も変わっちゃうんだよね。一生懸命だなぁって」と、フォローしていた。
また、囲み会見では、一部報道で歌舞伎俳優・中村児太郎(21)と元『AKB48』で女優・前田敦子(23)と歌舞伎俳優・尾上松也(29)との新年早々のWデートが報じられていたが、そのことを念頭に置いた質問が報道陣から飛ぶと、このことには笑みを浮かべつつも沈黙。「『AKB48』の卒業生らと恋バナを咲かせたいんじゃ?」と問われても「何かあったらいいですね」とのみ語っていた。
秋元から「やっと観て頂けるという喜びを感じています。彩夏が車イス生活になってからどう成長していくかというストーリーになっているんですけど、毎日、日々の中で嫌なことがたくさんあるかもしれないですけど、いま与えられたこの環境の中でどう一番ベストに過ごしたらいいのか、より良い喜びであったり楽しく過ごせるかを学べたと思っています。健常者の方も障害者の方もこの映画を観てそっと『私も頑張ろう』と背中を押せる映画になったらいいなと思っています」と、思いの丈をスピーチしていた映画『マンゴーと赤い車椅子』は2月7日よりイオンシネマ板橋・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショー!