NO IMAGE

【コラム】Sexy Zone中島健人の“紅白立ち位置騒動”を検証!リハーサルを見ての見解は佐藤勝利の機転とグループの成長

【コラム】Sexy Zone中島健人の“紅白立ち位置騒動”を検証!リハーサルを見ての見解は佐藤勝利の機転とグループの成長
Sexy Zone中島健人の“紅白立ち位置騒動”を検証してみる

 昨年大みそかに開かれた『第65回NHK紅白歌合戦』。白組のトップバッター(紅白では2番手)で登場した5人組アイドルグループ『Sexy Zone』はその歌唱中に、「ハプニングがあった」「中島健人くんが太鼓の場所を間違えた」と、Twitterやネットで話題になっている。「風磨がずれてた」「健人がずれてた」「Jr.のミス」など、いろいろと犯人説が指摘されているが、「間違えた」と名指しされた各メンバーのファンが、「どうしてそうだと分かるんですか?」と、擁護するためヒートアップしてしまっていた。

 そこで、「本当の演出はどんなものだったのか」を、12月31日午前中に行われたリハーサルを観た本サイト記者が、本番での指摘された部分とを比べて検証してみた。

 「ハプニング」とされている問題のシーンは、Sexy Zone5人とジュニアでスネアドラムを叩く一番の見せ場で起こった。中島健人(20)が太鼓の場所を間違えたため、佐藤勝利(18)が隣の自分の太鼓の位置に行こうとしたところ、すでにマリウス葉(14)がスタンバイしており、太鼓が1つ足りない状況に。そこで、佐藤はマリウスに場所を譲り、佐藤自身は後ろを向いてアドリブで踊った。中島を挟んで1つ余っていた太鼓は、菊池風磨(19)が佐藤の分まで二役で叩いていた。

 そこで、「風磨がずれてた」「健人がずれてた」「Jr.のミス」と、名前が挙がっていたが、報道陣に公開された当日リハーサルでは、佐藤、中島、菊池の3人が綺麗に並びドラムパフォーマンスは成功していた。では、なぜ今回の「ハプニング」が起こったのか。きっかけは、本番でのドラムの設置位置が間違えていたのでは、と考えられる。

 そう推測できる理由の1つとして、本番で頭上から前の太鼓を叩くメンバーを照らす5本のライトがある。本番の映像を見ると中島にはきちんとライトが当たっていた。事前に立ち位置は細かく決まっており、そこからライトが照らす位置も計算されているもの。だから、「中島健人が立ち位置を間違えた」説は違うとなる。さらに、菊池はスポットライトの位置がズレていたが、佐藤が最初に入ろうとした位置は、スポットライトが当たっていた。そのことから、「Jr.が太鼓の設置位置をミスした」と考えられる。

 ただ、設置位置のミスに関しては中島が太鼓に合わせて動けば挽回出来たはず。なぜそのミスをファローせず、後からわざわざ問題になるような形で、「ハプニング」のまま放置したのか?

 その答えは、中島がその位置にいなければならない事情があったから、中島は動けなかったと考えられる。中島には、見せ場として単独でカメラに抜かれて「紅白。好きなんだよ、マジで!」と、決め台詞を言う場面があった。違う位置に動いてしまうと、カメラが間に合わず見せ場が台無しになってしまう可能性もあり動くことが出来なかった。また本番では、2列目のJr.の顔が綺麗に見えているのも、中島が立ち位置を間違えていないと推測できる理由の1つだ。

 (E-girls、AKBグループ、EXILEなど)大人数でパフォーマンスする場合、リハーサルでは、サイドにいる人、後ろにいる人の位置まで、計算して立ち位置を決める。特に、決め台詞で中島がアップになるのなら、その後ろにいるJr.の顔がきれいに写っていなかったらどうなるだろうか?そのJr.のファンの子が悔しいのはもちろん、絵的にも顔が切れていたら、かっこ良くないしせっかくの見せ場が台無しだ。

 この事から、本人たちに話を聞かないと本当のところは分からないが、中島は太鼓の位置に合わせるわけにはいかなかった。それを知っていた佐藤は無理に割り込むことはせず、とっさの判断で後ろを向いて踊った。また、菊池もカメラ写りを考えて間を詰めるように動きを変えたと推測できる。また、そうだったからといって、ドラムを設置したJr.を責めるのも違うものだ。秒単位の生放送で動いている紅白歌合戦。演出が大掛かりになればなるほど、ミスは起きやすくなる。実際、スネアドラムに関連してパフォーマンス出来なかった佐藤のスティックが床に落ちてしまい、ドラムが片付けられた後も少しの間放置されるなどの危ない状況もあった。jr.の中でも最近かなり注目されている平野紫耀(17)が気づきダンスに合わせて舞台袖に投げるなど、アクシデントは生放送につきものだ。

 全力を出してのミスは仕方ないこと。ミスした人を攻めるのではなく、イレギュラーで起きたアクシデントにもわずか数秒間で臨機応変に対応し、ミスを最小限に留めるように機転を利かせた佐藤と菊池。アドリブで修正した能力の高さと、それが1人ではなくメンバー間で一瞬にして調整した結束力の高さは、かえって、『Sexy Zone』というグループの今年一年の成長をまざまざと見せるパフォーマンスとなったのではないだろうか。

広告