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日本アカデミー賞、北野武の協会批判に反論!岡田会長「一番クリーンな賞」

日本アカデミー賞、北野武の協会批判に反論!岡田会長「一番クリーンな賞」
北野武の批判に反論・説明する岡田会長

 『第38回日本アカデミー賞』優秀賞発表会が14日、東京・グランドプリンスホテル新高輪3F「天平」で行われた。

 発表に先立ち、組織委員会会長で『東映((株)』代表取締役グループ会長の岡田裕介(65)が、2014年10月に行われた『第27回東京国際映画祭』で新設された「第1回SAMURAI(サムライ)賞」受賞記念スペシャルトークイベントの中で、北野武監督(67)が日本アカデミー賞について批判したことに対して反論と説明を行った。

 冒頭、岡田会長から「38回目を迎え、“映画人の、映画人による、映画人のための最大のお祭り”としてやってきましたが、昨年の東京国際映画祭で、北野武さんが日本アカデミー賞に触れられまして、誤解がある発言されまして、みなさまのほうで報道されたことがございました。事務所には、そのむね申し伝えて了解してもらった。これを機会に日本アカデミー賞というものに、きちっとご報告させていただきたい」と、北野監督から批判された内容について、ひとつひとつていねいに説明した。

 北野監督が指摘したのは以下3点。
 1. 「(アメリカ)アカデミー賞の日本代表(作品)は、日本のアカデミー賞で推薦された作品しかノミネートされない」

 岡田氏は、「日本アカデミー賞協会は、アメリカのアカデミー賞協会に推薦を全く行っておりません。日本映画製作者連盟(通称:映連)が選んだ選考委員によって決められているもので、日本アカデミー賞とはなんら関係ございません。我々が決めていることはあり得ない」と、北乃監督の勘違いであるとした。

 2.「日本アカデミー賞最優秀作品賞は大手映画会社の持ち回りである。松竹、東宝、東映、たまに日活」

 岡田氏は、「全くありません。3900名を超える会員による厳正な投票によって行われています。いまはフリーの方も多くなりました。東映、東宝、松竹が占める割合も数パーセントで大した影響を持っていない。ただ、マスコミ、批評家、一般ファンも入ってない。映画人が選んだ賞ですので、多少ズレが生じても中での。俳優、監督にしてもスタッフウケのいい人とウケの悪い人がいます。ウケのいい人が入るという。会員の中での一つの投票。多少食い違うことだと思います」と、物の見方の差であるという。

 さらに、投票に関しては不正が起こらない様、第三者機関にお願いしている。セキュリティーの認証受けた会社が授賞式の当日まで保管し、開票を行っているという。

 岡田氏は、「投票は協会から離れた場所で集計管理し、授賞式当日の午後に会場に持ち込まれ、1時間ほど前に協会を代表して会長4役がその結果を確認させていただいています。票が改ざんされている恐れもありますから、去年から私が申しまして、きちっと、票を持ってきていただいて、改めさせていただいて、『間違いない』と厳正に行われています。この4人が誰なのか。私は含まれておりますが、あまりいいますと・・・。『1時間前に知っていたのか?』と言われれば、『知っていました』。ただ顔に出さないように、当事者に合わないようにしています。漏れた時には次から代わっていただくというぐらい厳正にやっています。これほどまでに厳正な中でやっております」と、熱を込めて説明する。

 3.「だれが選んだかって言ったら、アカデミー賞の会員が選んだって。アカデミー賞の会員なんていないんだから」

 この点についても岡田氏は、「HPにスタッフ人数、どういう内訳かも載っておりますので、ご確認いただきたい。会員はきちっと公表されております。身分証明書も発行されております。一番クリーンな賞であると思っております。公明正大な日本アカデミー賞を今後も作っていきたい」と、力を込めた。

 最後に岡田氏は、「北野事務所ともキチッとした関係でご理解いただいて、映画作っていく仲間ですから、そいうことないように上手く進めていけると思っています」と、北野サイドにも理解してもらったと信じているようだ。

 そして岡田氏は、「この何年か盛り上がってきていると思います。お祭りとしての映画の火を絶やさない。映画の火をもっともっと燃やしていくための皆さんのご協力よろしくお願いいたします」と、さらなる日本映画の盛り上がりへの協力を求めた。

 

日本アカデミー賞、北野武の協会批判に反論!岡田会長「一番クリーンな賞」


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