「Syrup 16g」や「銀杏BOYZ」などが所属するインディーズレーベル「UK.PROJECT」。同レーベルが今年主催したコンテスト「Evolution!Generation!Situation!」は、1000組を超えるバンドが競い合い、大盛り上がりを見せた。そんな中、上位24組に選ばれた4人編成ギターロックバンド「Riverside Creature」は、来場した観客の心を掴んだバンドの1つだ。
彼らが作り出した楽曲『壊れた虹の色』が現在、話題の音楽サービス「Frekul(フリクル)」にて、期間限定で無料配信されている。
散りばめるように鳴るディレイの効いたギター、儚くも優しい声で奏でられるメロディー。まるで短編映画のような歌詞の響きは、聴き手をすっと物語へ引き込む。タイトでシンプルに刻むドラム・メロディーに上手く絡み合うベースラインもこの楽曲の聴きどころだ。
ギターボーカル2人が掛け合いながら、物語性の高い歌詞を歌う彼ら。2009年に結成後、翌年にはFM世田谷『MUSIC TRAIN』の12月期OPに選ばれるなど、その音楽性は早くから注目を浴びた。2013年には、全国軟式野球リーグ『G-LEAGUE』テーマソングに起用、イシバシ楽器主催『イシバシバンドコンテスト』MV部門で1位を獲得。さらに、音楽プロデューサー・亀田誠治の推薦で『TOKYO DESIGNERS WEEK2013』に出演するなど、まさに勢いに乗っているバンドだ。
彼らが提示しているバンドのキャッチフレーズは、「涙を流した人にしかみえず そんな人に尽くして涙を奪って いつの間にかその人の目から消えてしまう 川辺の怪物」。Riverside Creatureの音楽は、聴き手の心にある“行きどころのない感情”をゆっくり蒸発させるように奏でてくれる。(津田 聖治)
【Riverside Creature】
入間川幸成(ギターボーカル)/加治達也(ギターボーカル)/藤田将一(ベース)/五十嵐琢馬(ドラム)の4人編成ギターロックバンド。2009年に結成し、2010年には自主制作音源『she sighed for riverside』を発売。ギターボーカル2名で掛け合いながら歌うメロディー、物語調の歌詞をのせる楽曲スタイルで下北沢を中心に、関西、東北地方へと活動の範囲を広げて活動中。