人気若手俳優集団『D-BOYS』の和田正人（35）、加治将樹（26）、遠藤雄弥（27）、陳内将（26）前山剛久（23）が26日、東京・虎ノ門のポニーキャニオンでDVD『駆けぬける風のように』（同社）発売記念イベントを開いた。
本作は今年10月9日から東京・池袋サンシャイン劇場でのスタートを手始めに、大阪、愛知で上演された10th Anniversary D ステ15th舞台『駆けぬける風のように』（脚本・演出：成井豊）をDVD化した作品。人気演劇集団『キャラメルボックス』の新選組・立川迅助を描いた人気作『風を継ぐ者』シリーズで、一度完結している作品だが、Dステのためにこれまで舞台化されていない大政奉還の時代が描かれ、Dステオリジナル新作として書きおろしとなる。足はめっぽう速いが、剣術も学問もまるでダメな新選組隊士・立川迅助（和田）が主人公。友情と信念、時代に翻弄されながらも真剣に生きる姿が笑いや涙を誘う仕上がりとなっている。
まずは、本作で和田が、平成26年度（第69回）文化庁芸術祭賞 演劇部門新人賞を受賞したことへ、「たぶん僕だけではんなく一緒に舞台に立った共演者の方、スタッフさんも1ミリも予想していなかったと思うことだったので正直驚きまくっています。棚からぼた餅のような気分で、正直実感がないんです。でも、とにかく嬉しいなと思いました。親孝行にもなる」と、率直な気持ちを打ち明ける。
さらに続けて、和田は、「僕個人的に言えば、お仕事をしていく中で、将来役者としての目標として『賞が欲しい』と言っていたんです。役者で賞が欲しい人というのは珍しいそうなのですが、僕は10年前にアスリートだったので、賞を獲るために競争しあっていたというところがベースにあるんです。今回賞が獲れたのは個人的に嬉しかった」と、万感の思いをスピーチ。
【ゲネプロの模様はコチラ！D-BOYS和田正人 新選組に共感で旋風起こす！舞台「駆けぬける風のように」へ熱い思い】
個人としてだけでなく、『D-BOYS』のDステで受賞できたのも喜ばしかったという和田は、10月9日のゲネプロのときに、『D-BOYS』がこれから外へ向けて戦っていくというスタンスで舞台に臨んでいくと言っていたことを引き合いに、「『D-BOYS』という集団が、きちんとお芝居に取り組んでいるというのをみんなにも分かってほしかったし、少しでも伝えたいという思いで舞台に立ったので、それがこういう形で少しでも届けることができたのかなと思って嬉しい。『D-BOYS』20年目に向けていく、未来少し明るくなったかなという印象です」と、グループ愛も口にしていた。
舞台上でのエピソードへ、小金井兵庫役の加治は、「密偵の役なんですが、敵にさぐりを入れるシーンで、草履の緒が切れて動けなくなったことがあったんです。それを沖田総司（陳内）が見て、一度裏に戻って、新しい草履を持ってきて履かせてくれた。それが、自然な演技みたいで、不自然に見えなくて、あまりに感動して『ありがとう』と（陳内に）言いました」と、抜群の連携でアクシデントを切り抜けたそうだ。
ほかにも、演劇集団『キャラメルボックス』とのコラボレーションにもなった本作だが、和田は「学ぶべきことは多かったです。チームワークがとても素晴らしいなと思いました。初対面という空気を放つ方が1人もいらっしゃらなかった。それに、キャラメルボックスの方たちは、内々の盛り上がりが作品の魅力につながっている。『D-BOYS』もこういう空気はマネしたい」と、勉強になった様子を見せていた。
DVD『駆けぬける風のように』は5000円（税別）で好評発売中！
■キャスト
立川迅助：和田正人
沖田総司：陳内将
土方歳三：遠藤雄弥
小金井兵庫：加治将樹
三鷹銀太夫：堀井新太
中岡慎太郎：山田悠介
宿毛嶺八：土屋シオン
鳥沢鍬平：前山剛久
（演劇集団キャラメルボックス）
坂本龍馬：岡田達也
南国塊人：三浦剛
安芸岳次郎：筒井俊作
大月博之進：鍛治本大樹
