女優・上戸彩（29）が25日、東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオ内で、24時間生放送番組『第40回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』完走会見を開いた。
1975年から実施されている耳の不自由な方が安心して街を歩けるように“音の出る信号機”を設置のために行われている伝統のチャリティキャンペーン番組。これまでに募金は42億円を超え2980基の“音の出る信号機”が設置された。上戸は06年以来8年ぶりのパーソナリティを務めているが、今回は企画段階から上戸本人も参加し、目の不自由な方たちの苦労や努力の物語を生朗読したりアーティストらによる生演奏で彩る企画『声と音の物語』を展開。ほかにも、今年上戸が出演して人気を博したドラマ『昼顔～平日午後3時の恋人たち～』（フジテレビ系）で共演した俳優・斎藤工（33）も24日午後11時台に登場するなどしている。
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終了1時間前の午前11時からメディアと視聴者向けに公開された生放送へ。前日正午から上柳昌彦アナウンサー（57）とともにスタートした本放送で、上戸は朗読などで声が枯れるまで全力投球していたことから、声がでないのが本当に悔しいという表情を浮かべつつ放送を続けていく。そして午前11時台ゲストとして駆けつけた小倉智昭キャスター（67）からは8年前に放送終了前から泣いていたエピソードを言われ、「泣きたい気持ちもありますけど、泣くと喋れなくなっちゃうから」と、笑みを見せた。
さらに、上戸は「8年前は意外と覚えてないんですけど、生ライブも至近距離で見れてクリスマスプレゼントされたような気がしたんです」と、放送を通して感激していたことを真面目に話す。かと思えば、小倉アナから『昼顔』の話を振られた際に、上戸は、「引き受けてよかった。素敵な共演者のみなさんに出会えたことは良かったです」と、振り返っていたが、小倉は「斎藤工くんとは“そういう感じになりそう”と言ってたじゃない」と暴露すると、上戸は「そういう話はここではちょっと…」と、大焦りだった。
その後、スタジオに集まった筑波大学附属視覚特別支援学校の生徒27人へ向け、『目の不自由な方へ、音の出る信号機を』の朗読や、生徒らから楽曲『世界がひとつになるまで』の歌唱プレゼントが。生徒らの美しいハーモニーに、感極まった上戸のほおを自然と涙がつたい、何度も拭う号泣だった。
終了後の会見では、24時間生放送をやりきり、「楽しかったです。前回のときは泣いちゃってまったくエンディングができなかったので同じ過ちは繰り返すまいと思っていました。ホッとしてます。盲学校のみんなにたくさんパワーをもらいました」と、充実の表情。今現在したいことへは、「顔がカピカピしてる感じなので、メイクを落としたい」と、茶目っけを見せる。
ただし、声が枯れてしまったことは気にしていたようで、「24時間楽しませて頂きまして完走をさせて頂きましたが、声が枯れるってプロ失格です」と、反省の表情を浮かべ、「めったに声枯れないんですけど…。（点数をつけるなら100点中）10点です」と、厳しい採点。あまりの点数の低さに報道陣も「えっ！？」と、聞き返したが、「問題外ですよ。叫んでいるくらいに声を出しているのに、言いたいことがいっぱいあったのに…。プロ失格です。落ち込んでいます」と、しょげていた。
もしも次回があった際には、リベンジなどではないと思いを語った上戸は、「誰かの役に立てるお仕事は貴重だと思っているので、ぜひやらせていただきたい」と、意欲も満々で、「24時間出させて頂いてありがとうございました。1台でも多く“音の出る信号機”が設置できれば。最高のクリスマスになりました。ありがとうございました！」と、笑みを浮かべてその場を後にしていた。
■出演したゲスト
○24日
ゆず、高橋みなみ（AKB48）、北村直登（画家／ミュージックソンオリジナルTシャツをデザイン）、吉田山田、オードリー、上田桃子、大竹しのぶ、中野泰志教授（慶応義塾大学）、藤井フミヤ、萩本欽一、松村邦洋、笑福亭鶴瓶、澤穂希、細貝沙羅（フジテレビアナウンサー）、秋山里奈（パラリンピアン）、クリスタル・ケイ、三宮麻由子（盲目のエッセイスト）、吉田沙保里、秦基博、サンドウィッチマン、一青窈、斎藤工、DEPAPEPE、ゴスペラーズ、ベッキー、ナインティナイン・岡村隆史（TEL）
○25日
増田太郎（全盲のバイオリニスト）、高嶋ひでたけ、クリス・ハート、さかいゆう、榊原郁恵、小倉智昭
