“コンピューター・プログラミングが出来る女優”池澤あやか（23）が23日、都内で行われたKDDI株式会社の新製品「au Firefox OS Event」に登場。自身も開発者として参加した「池澤あやかチーム」のハッカソン作品のデモンストレーションを行い、そのまま他3チームの作品デモンストレーションコーナーの進行を行った。
同社は、国内通信事業者として初めてオープンなモバイルプラットフォームFirefox OSを搭載したスマートフォン『Fx0』を12月25日に発売する。
『KDDI株式会社』代表取締役社長 田中孝司氏が、「ギーク（geek＝コンピュータ系などの知識が深い技術オタク）向けのみに作った。昔、ラジオを作ったり、模型を作ったようにスマホ使って、オリジナルアプリを作る。全国のギークさんたち！さぁ、何を作る？」というように、今までのスマホでは物足りない層をターゲットにした機種だ。
しかもFirefox OSは、webOSでHTML言語なので様々なデバイスを連動させるプログラミングが簡単に可能になる。また、スマホがサーバーになるので、「Fx0」同士をタッチするだけで簡単に動画や写真の共有が可能。画像を送ったりビデオをダウンロードして、テレビに映すことも可能だという。
その一例として、このFirefox OSを搭載したスマートフォン『Fx0』を使った、「ハッカソン＝数日間（最低1日～1週間程度）共同作業をして、ソフトウェアやアプリなどのプロトタイプ開発などを行う」のデモンストレーションが行われた。
池澤が参加した「池澤あやかチーム」は、キツネのぬいぐるみの「フォクすけ」が、「Fx0」からの命令によって、しっぽを振ったり、手を叩いたり、手を振ったりするというもの。3台のテーブルそれぞれの上に3体の「フォクすけ」が並び、中央のを動かそうとしたが、左右の2体がなぜか動くというハプニング。
池澤は、「ハッカソンは、ほんとに短時間での開発なので、よくあることなんです…」と弁明する。何度か試行錯誤を繰り返し、最後は見事に意図した通りに3体とも動き、ホッと胸をなでおろし笑顔が漏れた。
実際に開発した池澤は、「こんな端末の発表会にハッカソンがあるというのが驚きなんですが、開発のし易さをものすごく感じました。普通はデバイスごとにオリジナルの言語で開発しなきゃいけなかったりするんですが、Webとおなじ技術でできるのが魅力的だな」と、感想を語った。
イベント終了後、あらためて池澤に感想を求めると、「初めて端末を観たんですけど、iOSやアンドロイドOSに比べると開発しやす。会見でもギーク（geek）のための開発というお話をしていたんですけど、いろんな実験がし易いOSだなと思いました」と、簡単さが魅力のようだ。
ハッカソンでデモンストレーションした3チームについては、「ロボット掃除機やマルチコプターなど、端末と他のものを通信したアプリケーションが多かった。ハッカソンなので、1日から3日ぐらいで実装したと思うんですよ。短時間で家電と連携できてすごいな」と、語った。
最後に、今後のfirefoxOSの可能性について、「狙っているところとして、発展途上国に大きく売り出したいと聞いたことがあるんですけど、安価だったら広がっていくんじゃないか。まだまだアプリが足りないと思うので、HTML5とjavaで簡単にアプリケーションを作ればチャンスかな。家電、外部機器との連携がスマートに出来る端末。どういうのが生まれてくるかネットで見ていきたい」と、期待を寄せた。
同商品は、12月25日にauオンラインショップとKDDI直営店（au SHINJUKU、au NAGOYA、au OSAKA、au FUKUOKA）で発売する。
2015年1月6日からは全国のauショップおよびau取扱店でも順次販売される。
