女優・南沢奈央(24)が14日、東京・日本赤十字社本社で『第9回赤十字・いのちと献血俳句コンテスト』表彰式に出席した。
同コンテストは、命の尊さ、愛、感動、献血などをテーマにした俳句を、今年6月12日から10月15日まで募集。35万句を超える応募のなかから表彰するというもの。南沢は2011年から学生献血応援キャラクターを務めており、4度目の出演となる。
南沢は、「今回で4回目の参加ですが、今年はいままでとは、気持ちが違いました。私には祖母がいて、祖母は俳句を詠むのが好きでした。私が出ているドラマなどを観て俳句を詠んでくれていたりしたんです。生きている間に詠んでくれていたのを、亡くなってから詠み直したら、すべてが命の作品のように感じました」と、最愛の祖母が亡くなっていたことを打ち明ける。
続けて、「このコンテストの俳句を通して、命とか献血を考えられるのは本当に意義があることだと思います」と、思いを語っていた。
また、講評として審査委員長の黛まどかから、「今回の作品は、お子さんは子供らしく無垢な眼差しで、ご年配の方は経験を踏まえた、年輪を刻んだ深い眼差しで、それぞれいのちや献血について詠まれていたことが印象的でした。まさに35万句を越える、いのちの交響曲を聴いた気持ちです」と、締めくくった。
■受賞作品
○厚生労働大臣賞
『初孫の 知らせを受ける 田植えかな』
埼玉県・中野弘樹(なかの・ひろき)さん
○文部科学大臣賞
『鮭戻る 生まれし川に 飛沫上げ』
東京都・渡部真帆(わたなべ・まほ)さん
○日本赤十字社 社長賞
『母の背が 小さく見えた 卒業式』
香川県・新谷梨洸(しんたに・りこ)さん
○ゲスト審査員賞
『雪だるま 何も言わずに とけてゆく』
福岡県・八田萌(やつだ・もえ)さん
○ピカチュウ賞
『しりもちと いっしょにぬけた サツマイモ』
神奈川県・崩岡美津希(つえおか・みつき)さん