歌舞伎俳優の市川海老蔵（36）が22日、東京・日本橋三越本店で開催中のJRA60周年記念イベント『馬と歌舞伎』オープニングセレモニーに出席した。
同所7階の展示コーナーは『馬と歌舞伎』と題し、『JRAコーナー』と『歌舞伎』コーナーに分かれて展示。『JRAコーナー』では馬事文化財団の貴重な所蔵品や映像で競馬の魅力を紹介し、『歌舞伎コーナー』では、『歌舞伎十八番』の衣装や舞台で使用した馬などを展示している。ほかにも、競馬場でおなじみの「ターフィーショップ」が期間中、同所にOPENし、競馬グッズやJRAマスコットキャラクター・ターフィーのグッズを購入することができるものとなる。
海老蔵は歌舞伎界の“サラブレッド”ということから、馬や競馬の魅力を発信する案内人として出席。スーツ姿で現れた海老蔵へ、歌舞伎ゾーンの見どころを問うと、「（競争馬だった）ディープインパクトの模型かな。武豊さんが乗っている状態の模型です。それに、9月で京都歌舞伎で使った馬とかも展示しています。歌舞伎十八番の馬もあって、わが家にも由来するものも展示されています」と、アピール。
JRAコーナーへは、「ディープインパクトとか、オルフェーヴルとか、サイレントスズカとかクローズアップされて出ているんです。馬のヒストリーも楽しみだなと思います。競馬が好きな方は楽しめるかな」と、往年の名馬を身近に感じることができると、PRしていた。
トークが、競馬と歌舞伎の共通点ということに向き、“血統”という部分で決まるということに、「お馬さんは距離・適正というのがある。親が雨の日走ると、子も雨の日に走るとか。変な話ですけど、ディープインパクトとかは有馬記念でハーツクライに負けたじゃないですか。その後、見ていると案外ディープインパクトの子供ってハーツクライの子供に負けることが多い。そういうのはあるんだなと思う。そういうのは競馬を見てておもしろい。人間の場合は環境ですね。子供のときから舞台に立たせてもらって、苦しむ。早い段階からそうやって作っていく。そういう部分が馬とは違うかな」と、実感を口にしていた。
さらに、初めて歌舞伎を見る人へ向けての意見を求められた海老蔵は、「なるべく楽しくて分かりやすいものに行く。もしくは、いつも行ってる人と行く。オススメ？好きな人を決めて行くといいかもしれませんね。いまは海老蔵が目の前でしゃべってるから、海老蔵を見ておくかという感じですかね」と、話すと、初めて競馬をするという人には、「何を求めるかですね。ギャンブル性を求めるのか、ドラマを求めるかによって違ってくるんですよね。ドラマを求めるんですけど結局、ギャンブル性も求めてしまうという、矛盾のなかで戦わないといけないけど（苦笑）」と、コメントしていた。
トークの最後には、「競馬っておもしろいです。馬が綺麗だし、動物の方が無垢じゃないですか。そういう姿を見ているのが、好きだなぁと思います。歌舞伎は日本に生まれた方の中で、観ていただいているのが、5、6％しかいない。機会があったらチラッと見るのも悪くないかなと思います」と、メッセージを寄せていた。
『馬と歌舞伎』は22日から11月4日まで同所にて！
