アニメーション『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』（監督：加戸誉夫／配給：松竹）大ヒット御礼舞台あいさつが18日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで開かれ沖田十三艦長役・菅生隆之、スターシャ役・井上喜久子、ED楽曲『BLUE』を担当した歌手・水樹奈々が登壇した。
40年前の『宇宙戦艦ヤマト』テレビシリーズ第1作を『宇宙戦艦ヤマト 2199』としてリメイク。2012年から7章立てで劇場先行公開およびビデオソフト先行発売。2013年にはテレビシリーズ全26話が放映され人気を博したが、本作はその全26話分の新規カット＆新規収録ナレーションを追加した特別総集編。『宇宙戦艦ヤマト2199』の航海の軌跡がこの1作で感じられるものとなっている。
井上があいさつを始めようとすると、観客からは期待の笑い声が場内に響くこととなり、その声に後押し（？）された井上は「素晴らしい作品の上映後ですけど、じゃあ、やらせてもらっちゃおうかな」と、笑みを浮かべ「スターシャ役をやらせていただきました。井上喜久子、17歳です」と、お約束のフレーズであいさつ。これには観客とともに、水樹も「おいおい！」と、ほほ笑みながらツッコんで盛り上がった。
水樹が楽曲『BLUE』を古代進と森雪、スターシャと古代守といった登場人物の愛を思い浮かべながら作詞したと明かすと、井上は「私的には、アベルト（デスラー）が思い浮かぶかな。アベルトも純粋な愛があって、スターシャのためにやっているんだというシーンを見るたびに、愛っていうのは人を救うこともあるし、苦しめることもあるんだなという、深い部分が描かれているなと思いました」と、しみじみ。
“愛”の話が菅生にまで振られると、「艦内に“恋愛禁止”と書きたいくらいですが、沖田は心の大きな人で恋愛OKで、（劇中で）結婚までしたやつもいた（笑）。しょうがないですね」と、色っぽい話で沸かせつつ、「（沖田と）徳川彦左衛門機関長とのお年寄りのお酒を酌み交わしながらの語らいとかも素敵だなと思いますね」と、深みを感じさせるコメントも。
さらに、楽曲について、井上が「観終わった後に『フーっ』と来ますよね。胸に染みます。素敵な歌を聞いて幸せになりました」と、言うと、はにかむ水樹。その水樹とは以前から別作品でも一緒に登壇したことがあるという井上は「私のことを“お姉ちゃん”と言ってくれるんですけど、この歌は奈々ちゃんの中に愛というのが伝わってくる。奈々ちゃんいつも忙しい中でも素敵な詞を考えて、思いを深めて素敵だなと思っています」と、告白。
この話があってか、水樹は本作に登場した好きなキャラクターを「誰って1人とは決められないですけど、スターシャが好きです」と、返し井上は「嬉しい！きのうの夜眠るときから奈々ちゃんに会えると思って。そんな奈々ちゃんにスターシャ好きだと言ってもらえた！」と、テンション高く返すと、水樹も「スターシャは女神様みたいな感じだし、お姉ちゃんも素敵です！」と相思相愛の様子を見せていた。
ほかにも、菅生からドメル将軍役の大塚明夫との裏話が語られる。大塚は一時文学座の研究生として在籍していたが菅生はそのときの7、8年先輩だそうで、「彼（大塚）が声優の世界に入って、頑張っていると聞きました。それでこの現場で、彼も私もガチンコで演技しました。『こいつ（大塚が）こう来るのか！』というのがあると、逆に『菅生さんこう来るのか！』というのがあって、ガチンコでやれたような気がします」と、アフレコでもまさに“一騎打ち”のような様相を呈していたことが明かされた。
最後は菅生から、「このまえ楽屋できっこちゃん（井上）に好きなシーンがあるんですけどと言われて、それを最後のあいさつ代わりにやらせて頂きます」と、前置きすると、「艦長の沖田だ。ありがとう。以上」と、荘厳な声を場内に響かせ、イベントは終了となった。
『宇宙戦艦ヤマト 2199 追憶の航海』 大ヒット上映中で完全新作アニメーション『宇宙戦艦ヤマト 2199 星巡る方舟』は12月6日より全国ロードショー！
