アイドルグループ『NMB48』の“れいにゃん”藤江れいな(20、チームM)が18日、東京・テアトル新宿で主演映画『いつかの、玄関たちと、』(監督・脚本:勝又悠/配給:アルゴ・ピクチャーズ)初日舞台あいさつを女優・橘麦(36)、勝尾麻結奈(19)、山村美智(57)、俳優・木下ほうか(50)、五十嵐康陽(38)、『さらば青春の光』の森田哲矢(33)、阿藤快(67)、勝又監督(33)とともに開いた。
舞台は神奈川県の山間の町・下村。18歳の高校生・大塚あやめ(藤江)はひょうきんな父(木下)、聡明な母(山村)に愛情たっぷりに育てられ暮らしていた。ある日、家に帰ると、知らない女性があやめを出迎える。それはあやめの姉・すみれ(橘)という。さらにすみれはあやめと同い年の娘・茉祐子(勝尾)も連れてきており、父も母も何事もなかったように2人を受け入れている。家族の中での立ち位置も微妙に変わり、居心地が悪くなるあやめだったが次第にすみれ母娘の過去の想いを知り、本当の家族の意味を知ることとなり…。
上映前舞台あいさつとなったが、立ち見が出るほど盛況で「れいにゃん!」コールが巻き起こるなかでスタート。藤江は本作へ、「この作品はいままでの私の作品で、一番って言っていいくらい考えました。自分自身と向き合って、キャストのみなさんとも一緒に1つのものを作っているんだという気持ちで作りました。いまからすごく楽しみです」と、万感の思いを。
藤江は自身とあやめとの共通点を問われ「自分の気持ちを素直に表に出さないという面は違うなと思っています。でも、家族に対する思いだったりとか家族が好きという気持ちは 変わっていない」と、挙げていた。
撮影は昨年10月に行われたが、父親役を演じた木下から、藤江へ「違和感があるのがこの茶髪です」と、当時黒髪だったことと比べ、少し残念そう。すると、藤江は「茶髪は舞台の役なんで我慢してください」と、苦笑い。ほかにも、森田は13日に行われた『キングオブコント2014』でもろに下ネタを言ってしまい物議をかもしたことを話しだし、実際にその単語も場内で連呼したが、藤江は「小さい子も見ていそうな時間なのによくやったなって」と、呆れながらツッコミを入れ盛り上がっていた。
そして、藤江は「この作品は一番に伝わるのは家族だったり故郷だったりです。あやめちゃん自身の成長も観られます。親の元を離れて違う環境でこれから過ごす方も頑張るぞ、応援するような気持ちを込めています」と、作品のことを語りつつ、「『NMB48』だと山田菜々ちゃんが卒業発表したので、菜々ちゃんに観てもらえたらお父さん、お母さんとか、いろんな方に対する思いとかもたくさん感じてもらえると思うので、メンバーだったら菜々ちゃんに観せたいと思っています」と、山田に向かって呼びかけていた。
映画『いつかの、玄関たちと、』は18日よりテアトル新宿、TOHOシネマズ小田原ほかにて全国順次公開!