俳優・大森南朋（42）、神木隆之介（21）、女優・高畑充希（22）が11日、東京・TOHOシネマズ日本橋でWEB映像作品『タイムスリップ！堀部安兵衛』（監督：浜崎慎治）完成披露試写会に登場した。
時の経過とともに価値が育っていく“経年優化”をテーマに作成。物語は吉良邸討ち入り最中に現代へタイムスリップし、なぜか不動産会社の社員として働くこととなった堀部安兵衛（大森）を描いており、吉良上野介の末裔・吉良裕子（高畑）に恋をしてしまうという思わぬ展開で歴史にも影響を及ぼしだすというもの。新たな広告手法として取り入れたストーリー連動型のWEB映像作品となる。
派手な殺陣ありラブコメあり、シリアスとともにギャグも散りばめられるなど、見応えある約34分の仕上がりだけに、大森も、「CMと聞いていたのに、分厚い台本が来て、作りこまなければいけない世界でした（苦笑）」と、圧倒されたのだとか。そこから、「面白い方に行こうか真面目な方で行こうか、僕はどっちに向かって作っていくのかと悩みました。でも、思い切りやるだけだと思い、真面目にやり切る方が面白くなるんじゃないかと思って、真面目な演技でいきました。非常に面白い作品だと思いましたし、読み物としても面白かった」と、気に入った作品になったそうだ。
一方、高畑は、「大森さんに恋をされる役だというのでビビってた……」と言い出すと、大森は、ドキリと驚いた表情を浮かべることに。「私で大丈夫かと思って」と、続ける高畑に、大森はホッと一息つきつつ「いきなりディスられたかと思った」と、苦笑いを浮かべて、報道陣を爆笑させることも。
現代の不動産会社で堀部の先輩に当たる2～3年目の若手社員を演じた神木へは、劇中の印象的なセリフはという質問が飛ぶと、「『斬ってなんの解決になるんだよ！』というセリフで、社会の厳しさをなんかすごく痛感しましたね。我慢とか、抑えるとか、空気を読むとか、自分の考えだけじゃなくて、自分のワガママじゃないけないという感じで」と、しみじみ。それを聞いた大森は、「堀部さんの心が動く役で、すごくいいセリフ頂きました」と、笑みを浮かべた。
続けて、高畑にも同じ質問が振られ、「堀部さんの『Agree（アグリー）でござる！』ですね。滅茶苦茶かわいいんです！覚えたての横文字を使うんですね。印象的に絵にも残っていると思います」と、話すと、大森は、「それ俺が言おうと思ってた（笑）」と、かぶってしまったことを明かし、一同を和ませていた。
MCから、タイムスリップにかけて、巻き戻したい事柄がないかと問われた神木は、「新しく買ったTシャツにカレーこぼすとかそばつゆをこぼすとかあって」と、いきなりの身近な話題に、大森が「いいクリーニング店があると思うよ」と、真面目に返すと、神木も「今度教えて下さい！」と、乗っかる緩やかな空気感を醸し出す一幕も。
最後に、神木から、「本当に素晴らしい作品で、クスっと笑うところもあり、今ある状況だったり、自分だったりとかはいろんな人の思いがあって、ここに居られるんだなということを感じられる作品です。みなさんに観て頂いて、ほんわか温かい気持ちになって、これからも笑って生きていきたいと思っていただければ」と、呼びかけると、大森からは、「頑張って作った作品なので自信があります！」と、胸を張った。
WEB用映像作品『タイムスリップ！堀部安兵衛』は11日午後6時より特設サイト（http://www.horibeyasu.be/）にて公開！
■キャスト情報など
堀部安兵衛：大森南朋
青山光：神木隆之介
吉良裕子：高畑充希
吉良上野介：滝藤賢一
大石内蔵助：石橋凌
主題歌『Endless』斉藤和義
