俳優・池内博之(37)が8日、東京・新国立劇場で10日より上演がスタートする主演の音楽劇『三文オペラ』(演出:宮田慶子)フォトコール&囲み取材に出席した。
ベルトルト・ブレヒトの有名な戯曲で本作の舞台は19世紀、女王の戴冠式間近のロンドン。池内演じるは、稀代の大泥棒でロンドン随一の色男・メッキース。フォトコールで披露された3曲では、色気をたっぷりに感じさせる仕上がりを見せた。
今年7月に開かれた製作会見でも音楽劇に初挑戦だと明かしていた池内。音符が読めず、歌がうたえない状態からのスタートだったそうだが、「“勘”というか“耳”というか…何回も歌って歌って、体に染み込ませました」と、体に覚えさせたそうで、全体稽古の1ヶ月前から個人レッスンに臨んでいたという。「特訓を受けて、やっとみなさんにお披露目できる形になりました。自信をもってやります」と、その成果に胸を張った。
共演者もその努力に圧倒されているようで、「喉のコントロールがすごい。初めてミュージカルに出演される方だと喉が潰れてしまうほどの量なのに、素晴らしい」「芝居的な歌がうまい」「本当にセンスがある」と、ベタ褒めだったが、池内は、「頑張ります」と謙虚な姿勢を見せていた。
10日から約2週間半上演となるが、池内は、「緊張しています。いろんな世代の方に楽しんで頂ける面白い作品にはなっているので、早くみなさんに観て頂きたい」と、アピールした。
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■『三文オペラ』公演概要
公演日程:2014年9月10日(水)~9月28日(日)
会場:新国立劇場 中劇場
作:ベルトルト・ブレヒト
作曲:クルト・ヴァイル
翻訳:谷川道子
演出:宮田慶子
音楽監督:島 健
出演:池内博之 ソニン 石井一孝 大塚千弘 あめくみちこ 島田歌穂 山路和弘 ほか
芸術監督:宮田慶子
■STORY
19世紀、女王の戴冠式間近のロンドン。稀代の大泥棒メッキース(池内博之)はロンドン随一の色男。乞食達の総元締め「乞食の友商会」社長・ピーチャム(山路和弘)の娘ポリー(ソニン)と結婚式を挙げることに。それに怒ったピーチャムは警視総監・ブラウン(石井一孝)に彼の逮捕を要求する。メッキースの長年の親友でもあるブラウンは、悩みながらも彼を追う。
昔なじみの娼婦・ジェニー(島田歌穂)の元に身を隠すメッキース。ブラウンの娘ルーシー(大塚千弘)にまで手を出していた彼は、とうとう女たちの裏切りに遭い……。