女優・坂口杏里(23)が8月20日、東京・スペースFS汐留で開かれた主演映画『ハニー・フラッパーズ』(監督:笹木恵水/配給:アイエス・フィールド)完成披露試写会に女優・川村ゆきえ(28)、矢吹春奈(29)、森下悠里(29)、岸明日香(23)、杏さゆり(30)、折井あゆみ(29)、階戸瑠李(25)、紗綾(20)、仁藤みさき(21)、川辺優紀子(23)とともに登場した。
六本木を舞台に、華やかな世界の裏で繰り広げられる夜の世界で頂点を狙うキャバクラ嬢たちのバトルや、それぞれが抱える人間模様を就活に悩む女子大生、桐島美加の目を通して描かれている。
夏場とあって、坂口をはじめ出演者たちは浴衣で登場。ドレスとはまたひと味違う華やかさで会場を彩る。会場からの声援を受け坂口は「感無量になっちゃって」と、目に大粒の涙を光らせつつ、「『ハニーフラッパーズ』のスタッフ、キャストのみなさんで一生懸命頑張った映画なので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」と、泣くのを堪えながらの挨拶に会場から大きな拍手が起きた。
演じた役の話で、出演者の中で唯一キャバクラ嬢の経験のある森下が「枕営業のシーンがあるんですけども、そのシーンは頑張ったんで見てもらいたいです!」と、ドキリとさせるコメントで、体当たりの演技に自信をのぞかせることに。
そんな森下を尻目に坂口は「初めての演技で初めての主演で『不安・コワい・ドキドキ』の3連発がきましたね!1週間というタイトなスケジュールで撮影だったので、感極まっちゃって、裏で『ヤバい!今日は泣いちゃう!』」ということもあったのだとか。続けて、「私が演じる“桐島美加”は本当に等身大の坂口杏里なんですよ。ヒヨッコから登りつめていく、桐島美加=坂口杏里で初主演で等身大の自分が描かれているような作品となっておりまして、寝る時間もお風呂に入る時間もなく、ヒールを履いて転んで傷が残ったりとか、マネージャーさんに八つ当たりしてしまったり…泣いて倒れたりして…」と、さまざまな思いが頭をよぎったのか、またも涙ぐんでいた。
その後の囲み会見で坂口は「いろんなことが走馬灯のように思い出してしまって、泣いてしまったんですけども、良い経験だったし、良い思い出だったし、これからもタレントも女優をもっともっとやっていきたいという気持ちになりました」と、さらに女優業への決意が強くなったよう。
岸は「撮影は朝まで続いたりする日があったり、みんなで協力しあったり、大変だったので、さっき杏里ちゃんが泣いた時、美加を見ているようで、もらい泣きしそうになりました~」と、涙を堪えたことを明かすと「泣いて欲しかった」と坂口がポロリとこぼして4人は大笑い。
キャバ嬢を演じる上で難しかったことについて川村は「接客のシーンが松村(邦洋)だけで、かなり個性的なお客様だったので、汗拭いてあげたり、キャラクター的に母性のタイプなので接客でも出せてると思います」と明かすと、森下が「あーいう人、結構多い!キャバ嬢にべったりで。日頃、お仕事で頑張っているから、心を許せるお気に入りの女の子の前では『赤ちゃんみたいになりたい!』みたいなお客さんを私も接客したことあるので、ゆきえちゃんみたいに、優しいお姉さんタイプがファンがつくんですよね」と”キャバクラあるある”を解説する一幕も。
その坂口は撮影のスケジュールは本当に大変だったようで、転倒してケガをした際も「病院よりも睡眠かお風呂をとりたかった!」と、当時の心境を。ほかの3人も寒い中での撮影でガタガタ震えながらの演技に苦労もしたそうだが、川村が「つらいからこそチームワークが良くなった!」と、結束が固まったそうだ。
また、坂口は昨年の3月に逝去した母親の坂口良子さんの墓前に報告したそうで、「一番見てもらいたかったのが天国のママで、お父さんも誘ったんですけど、仕事で来れなくて…。名阪舞台挨拶には引っ張りだして呼ぶつもりです!娘としては見てもらいたい気持ちです!」と、継父のプロゴルファーの尾崎健夫(60)へ思いを語り、続けて「お母さんに全部見てほしい、お母さんが亡くなってから『女優になりたい!』という気持ちが高まって、ママがいる間は違う畑で戦いたいという気持ちで、亡くなってから『本当は女優になりたいんだ』という気持ちがありました」と、女優への思いを真剣に語っていた。
映画『ハニー・フラッパーズ』は9月13日よりシネマート六本木ほか全国ロードショー!